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園からの発信

子どもの成長96

2026/07/28

『運動・スポーツ中の安全確保対策の評価・改善のためのガイドライン』

趣旨・目的

このガイドラインは、運動・スポーツにかかわる組織や個人が、科学的知見に基づき、常に必要な知見を更新して、自身が行なっている安全対策の評価・改善を図っていくことを支援するため、共通して必要となる事故防止対策や暴力・ハラスメント防止対策をとりまとめたもの。すべての対策の実施を求めるものではなく(関係者の責任を問うものでもない)、各自の状況に応じて可能な範囲での取組を推奨するものとして位置づけられている。

 

図1 『運動・スポーツ中の安全確保対策の評価・改善のためのガイドライン(試行版)』の概要

子どもの成長95

2026/07/27

スポーツ庁が『運動・スポーツ中の安全確保対策の評価・改善のためのガイドライン』策定

事故・暴力防止、食事、睡眠管理の重要性などにも配慮

運動・スポーツ中の事故や暴力・ハラスメント事案が依然として多く発生するなか、スポーツ庁は、その防止を図るため、有識者等による「運動・スポーツ中の安全確保対策に関する検討会」を開催し、全ての運動・スポーツに共通する予防のための取組や留意点をまとめた『運動・スポーツ中の安全確保対策の評価・改善のためのガイドライン(試行版)』を新たに策定した。

このガイドラインは、運動・スポーツの現場でそのまま活用できるよう、運動・スポーツの実施者、指導者、大会・イベント等の主催者、運動・スポーツ活動の運営者、関連施設の設置・管理運営者ごとに分けてとりまとめられている。同庁では、ガイドラインを広く全国に普及し、運動・スポーツにおける安全対策の推進を図っていくとしている。

子どもの成長94

2026/07/24

否定的なコメントを受けた頻度が成人後のメンタルヘルスと有意に関連

上記の回答状況と、若年成人期の羞恥心、罪悪感、抑うつなどの関連を検討した結果、以下の有意な相関が観察された。

まず、体重に関する否定的なコメントを受けた頻度は、外見上の羞恥心(shamer/r=0.28)、外見上の罪悪感(guilt/r=0.29)、外見上の当惑感(embarrassment/r=0.23)と有意に関連していた。また、ボディーイメージ上の羞恥心(r=0.23)とも有意に関連しており、さらに、抑うつレベルの高さとも有意に関連していた(r=0.25)。

論文の結論は、「青年期の女子アスリートは、さまざまな体重に関する否定的なコメントを受けていることが明らかになった。こうしたコメントは若年成人期に成長後の外見への否定的な感情、抑うつレベルの上昇などと関連していた。本研究は、女子スポーツにおける外見と体重へのこだわりが、質の高いスポーツ体験だけでなく心理的な健康も損なうという、増加しているエビデンスに新たな知見を加えるものである」とまとめられている。

子どもの成長93

2026/07/23

解析対象アスリートの特徴

この研究の解析対象は、カナダで実施された、スポーツに参加している思春期女子のボディーイメージとスポーツ経験との関連性に関する前向きコホート研究から抽出された。同研究の参加者数は518人で、参加者は2014~17年にわたり毎年、自己申告による調査に回答を求められた。本研究ではこの回答者の中から、2021年に行った追跡調査に回答した124人を対象に行われた。

124人のうち2人は調査において性別への回答を拒否し、1人はノンバイナリーと回答していたが、アスリートとしての経歴においては全員が女性として競技に参加していた。年齢は21.48±1.39(範囲19~25)歳で、61.0%は何らかのかたちで追跡調査時点でもスポーツを継続していたが、39.0%は既にスポーツから引退していた。また37.1%は学生、33.0%は就業中であり、4.8%は無職だった。

アスリート時代に行っていた競技は、サッカーが61.3%と多くを占め、他に水泳が11.3%、ホッケーが9.7%、体操が4.0%であり、その他に10種類の競技が挙げられ、いずれも3%未満だった。

体重関連の否定的なコメントを受けた体験の評価

青年期の体重関連の否定的なコメントを受けた体験については、以下の2項目の質問で把握した。

一つ目は「あなたの体重について否定的なコメントをどのくらいの頻度で受けたか」、二つ目は「次に挙げる人から体重を変えるように、どのくらいの頻度で勧められたか」であり、いずれも「全くなかった(never)」、「まれに(rarely)」、「時々(sometimes)」、「しばしば(often)」から選択してもらい、それぞれを0点、1点、2点、3点にスコア化して解析した。コメントを発した人としては、両親、対戦相手、チームメイト、コーチ、観客という選択肢を設けた。

上記の回答との関連性を検討した項目は、羞恥心、罪悪感、抑うつなどであり、それぞれ質問票を用いて評価した。

回答者の4人に1人は体重に関する否定的なコメントを受けた経験を報告

回答者のほぼ4分の3(73.4%)が、青年期に少なくとも1回、関係者から体重に関する否定的なコメントを受けた経験があると回答し、ほぼ半数(44.4%)がその経験の頻度を「時々」以上と回答した。否定的なコメントを発した人は、両親(44.4%)とコーチ(37.1%)が多かった。ただし、回答者の20%以上が、前述の選択肢の立場のすべてを、否定的なコメントを発した人物として挙げた。

さらに64.5%が少なくとも1回、関係者から体重を変えるように勧められたと回答し、39.5%がその頻度を「時々」以上と回答した。両親とチームメイトに減量を勧められたとする回答はそれぞれ52.0%、58.8%だった。

子どもの成長92

2026/07/22

体重関連の否定的な発言を受けた女性アスリートは、成人後の羞恥心、罪悪感、抑うつが強い

青年期に体重に関する否定的な発言を受けたことのある女子アスリートは、若年成人期に成長後にも外見上の羞恥心や罪悪感が強く、抑うつ傾向が強いという研究結果を紹介する。著者らは、このような周囲の言動が女子アスリートのスポーツからの離脱の一因となっているのではないかとの考察を加えている。カナダからの報告。

ボディーイメージや体重のスティグマは女性アスリートに長期的な影響を及ぼす?

アスリートは体型や体重について周囲から指摘を受けることが多く、とくに女子アスリートで多いことが報告されている。そのような指摘は審美系や体重別階級のある競技のアスリートに多くなされるものの、体重や体格が評価等に直接関係のない競技のアスリートにもなされることもある。

ボディーイメージや体重に関する周囲からのコメントが本人へのプレッシャーとなり、否定的な考え方が内在化されてしまい、その後の身体的および心理的な健康へ負の影響を及ぼすことが懸念される。近年では、このような「体重スティグマ」とも呼ばれる偏見の存在への関心が高まりつつあるが、実際にアスリートへどれほどのインパクトを与えているのかは必ずしも十分明らかにされていない。

これを背景として、この論文の研究では、青年期の女子アスリートは周囲から体重に関する否定的な発言を受けることが多く、その体験は成長後のボディーイメージや幸福感の低下と関連するとの仮説の検証が行われた。

 

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