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2023年 3月

28 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 12

2023/03/31

今日の学校教育が直面している課題

(生徒の学習意欲の低下)

『高等学校への進学率が約99%に達し,多様な生徒が在籍する現状を踏まえ,生徒の多様な実情・ニーズに対応して生徒の学習意欲を喚起し,必要な資質・能力を確実に身に付けさせ,またその可能性及び能力を最大限に伸長するべく,高等学校の特色化・魅力化を推進することが求められている。』

そうあって欲しい。さらには高校受験においても目指す学校によって先が限定されるようなことではなく、当然やり直し、学び直し、リトライできるようなことも大切ではないでしょうか。また、挫折に至らぬような体制も必要です。「こども家庭庁」明日から実働です。

27 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 11

2023/03/30

今日の学校教育が直面している課題

(生徒の学習意欲の低下)

『文部科学省・厚生労働省「21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」によると,「楽しいと思える授業がたくさんある」という質問に対して,「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した割合は,第13回調査(中学1年生時点)では74.8%,第15回調査(中学3年生時点)では69.2%となっているが,これに対して,第16回調査(高等学校1年生時点)では66.3%,第17回調査(高等学校2年生時点)では56.4%となるなど,全体的な傾向として,特に高等学校において生徒の学校生活等への満足度や学習意欲が低下している。』

 

時代は裕福さをましてきました。我々も体験してもいませんし分かりませんが、戦後の混乱期など、食べるものさえなかった。学校へ行くより働く、そうお聞きします。学習意欲の低下には、困らないといった感覚やどちらかといえば先が見通せない不安が大きいのです。目標や夢の多くを語れるようなことも必要ではないか。これは日本社会全体に言えるのではないでしょうか。

26 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 10

2023/03/29

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『このような中で,学校は,全ての子供たちが安心して楽しく通える魅力ある環境であることや,これまで以上に福祉的な役割や子供たちの居場所としての機能を担うことが求められている。家庭の社会経済的な背景や,障害の状態や特性及び心身の発達の段階,学習や生活の基盤となる日本語の能力,一人一人のキャリア形成など,子供の発達や学習を取り巻く個別の教育的ニーズを把握し,様々な課題を乗り越え,一人一人の可能性を伸ばしていくことが課題となっている。』

 

今、個々に寄り添う体制が果たして本当に出来ているのか。フォローする、伸ばす。幅広い体制。一人ひとりを大切にすることが国の将来を支えることになると思います。単に子ども達が多様化していると評論するのではなく、気づいているのであればしっかりと支援できる体制を早々に取り組むべきです。昔とは違う、当たり前です。子を一人ひとり見ていくから多様性をはじめて感じたのではないでしょうか。十把一絡げではないのです時代は。

一斉画一の教育は、明治から昭和にかけた時代で行われ、それ以前の江戸時代はまさしく年齢にかかわりなく行われ、昭和後期には個を大切にした教育へと変貌してきました。一斉授業の背景には戦争があった。平成から令和にかけては文字通り、個がやっと大切にされ始めています。

25 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 9

2023/03/28

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『様々な生徒指導上の課題も生じている。令和元(2019)年度の小・中・高等学校におけるいじめの認知件数や重大事態の発生件数,暴力行為の発生件数,不登校児童生徒数はいずれも増加傾向にあり,過去最多となっている。加えて,令和元(2019)年の小・中・高等学校における児童生徒の自殺者数も減少するに至っていない。いじめの認知件数の増加は,いじめを初期段階のものも含めて積極的に認知し,その解消に向けた取組のスタートラインに立っているとも評価できるが,いじめの重大事態の発生件数の増加は,憂慮すべき状況である。また,児童生徒の自殺も後を絶たず,極めて憂慮すべき状況である。さらに,児童相談所における児童虐待相談対応件数についても増加傾向にある。』

 

現状を真摯に受け止め、一刻も早い支援体制を確立する必要があります。体制はあっても実働できる体制でなければなりません。いじめによって人の命や人生が変えられることがあってはなりません。

子どもの命を守ることが大人や社会の役割です。公的相談体制や窓口も広く周知しなければ、どこに相談したらいいのかさえ分かりません。学校に申し出ても仕方がないと思わせない体制。大人や学校のメンツにこだわり、ないがしろにすることなどあってはなりません。日頃からの子どもの状況を理解し、察知する必要があります。さらに公立校は教育委員会の関与となりますが、私立学校においては関与がありません。こども家庭庁の発足にてこういった抜け落ちがないようにして欲しい。

 

 

24 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 8

2023/03/27

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『我が国の18歳未満の子供の相対的貧困率は13.5%であり,7人に1人の子供が相対的貧困状態にあるとされる。毎日の衣食住に事欠く「絶対的貧困」とは異なるものの,経済的困窮を背景に教育や体験の機会に乏しく,地域や社会から孤立し,様々な面で不利な状況に置かれてしまう傾向にあると言われている。』

だからこそ、すべての子どもが学びを続けることのできるようなあらゆる公的支援、さらに子育て中の経済支援など、すべての子どもと養育者への手厚い支援を期待したい。名目上や表面的な支援ではなく、寄り添う支援が大切ではないでしょうか。しかし自らの今の生活等の支援を求める声も多く、公的資金の投入を懸念する声もあります。将来自分たちの生活を担ってくれるのは今の子どもです。さらに少子化が進めば国としても成り立たなくなることも踏まえると手厚い支援を望みたいですね。

 

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