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2023年 3月

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 5

2023/03/09

『狩猟採集生活というのは、徹底的に分配していましたね。今、私たちも科学技術が高まったおかげでシェアリングが可能になっているんですね。どこの土地に行っても配送システムが完備しているから、情報が手に入るから、必要なものをどこでも手に入れられるわけです。そして、インターネットという技術あるいはスマホというものが手に入ったおかげで、そこにさまざまな情報をあげて、いろんなものを交換することができますよね。共有することができます。それを拡大していけば、我々はまた助け合うことが可能な平等主義に基づいた共同体をつくることができるかもしれない。それをみんなで一緒にやっていこう。つまり「共助の社会」をつくりましょうということを最後に申し上げておきたいと思います。』

 

様々な情報の交換、助け合う社会、世界が1つの共同体とならなければ人類は生き残れないように感じます。メンツにこだわり不平等、争いへの発展はもう終わりにしたいですよね。

今日の投稿でこのシリーズを終了します。ヒトの進化、ゴリラにも多くのことを学びました。ヒトの進化は二足歩行を始めた類人猿が木からおり草原へ、共感、共有、分かち合いによって共同体をつくり、互助によって生き延びてきた。その中に音楽もあり、言葉の取得、文字、さらにはいろいろなものを作り出すことによって生き延びてきた。便利なもの、科学的な発展、様々な形のコミュニケーションの発達で便利になったものの、やはり対面でのコミュニケーション、共助の心がなければ人類や地球がどうなっていくのか不安です。世界の国々が、環境問題等も含め、今考え、行動していかなければと思うところです。思わず映画「サルの惑星」を思い出しました。地球で核戦争が起こり壊滅的になり、地球の支配はサル。さらにニューヨークの自由の女神が壊れ、傾いている場面を思い出しました。

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 4

2023/03/08

『今、私が所長をしています総合地球環境学研究所というのは、文系や理系の枠を超えて、文理融合で持続可能な社会を作ろうとしているんですね。例えば、今までダムを造ったり防波堤を造ったりして、自然災害を防いでいましたよね。そのおかげで本来ならば人間が住めない土地に居住地を設けたわけです。でも、昔の人たちは、洪水や地震や津波というのをよく知っていたから、それを避けるために伝統知や在来知というものを使って、その自然の力を利用しながらそれを避けてきたわけですね。そういったことをもう一度思い起こしながら、科学技術を使って自然の力を徹底的に抑えようとするのではなくて、むしろその力を利用しながら賢く生きていくような方策を考えようではないか。そんなことをやっています。

最後に私たちが未来を創る大きな方向性として、キーワードは「シェアリング(共有)」。そして「コモンズ(共有財)」。これを拡大していきましょうということを申し上げたいと思います。』

世界が、国々がシェアリングし、地球環境の財産をどう共有していくかが人類の生き残りのように感じますね。人の間の争い、国の争い、地域の争いではなく、地球規模の共感、共有がなければ人類は続かないのではないでしょうか。

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 3

2023/03/07

『もう一つは、「プラネタリーバウンダリー」です。これは地球の限界を表す9つの指標ですが、そのうちの3つが、もう限界値に達したと言われています。この100年間、人口は4倍になりました。そして、家畜もそれぞれ10億以上います。野生動物の数と比べると、4桁数が違う。そのため、今地球の陸地の4割以上が人と家畜を食べさせるための畑と牧草地に変貌してしまいました。野生動物が住んでいる森林というのは、もう3割しか残っていない。人と家畜が、陸上哺乳類の9割を超えました。これでは地球は持ちませんよね。

同じような時間を経て進化してきた生物が共存するためにはどうしたらいいかということを、考える必要があるのです。それは科学技術の問題ではなくて、文化の問題であると私たちは思っています。科学は必要だけれど、それと同じように人間が生きる上で重要なのは文化です。衣食住をつかさどっているのは文化ですから、それが共鳴しなければいけません。今、科学と文化はミスマッチを起こしているからこそ、地球環境はどんどん壊れている。地球温暖化が始まっているわけでしょう。』

何のための科学技術かを考えましょう。人が平和に争い事なく平等に生きる。目の前のどうでもいいようなメンツにこだわるのか、人類が生き伸びるためにしてきたことをもう一度考える時代ですね。環境はどんどん悪化してきています。

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 2

2023/03/06

『キーワードは「遊動」です。平等性や共感力を高めるような仕組みというのは、「人間が日々動いて、そして自由に集まってコミュニケーションをとる」ことです。新たに人間が自由に動き、自由に集まり、対話をするようになれば、定住して食糧生産を始める前の狩猟採集的な平等を尊ぶような社会に戻れるのではないかと思うんですね。個人の所有よりも、みんなで共有しましょう。徹底した平等志向そして自由な時間をたくさん作って、みんなで助け合いましょう。勝ち負けではなくて互いに対等につきあえるように、メンツを保ちましょう。』

 

徹底した平等思考、みんなで助け合う、互いを尊重したメンツ。このことが平和であることのように思います。平等を尊ぶ、争うのための自己保身ばかりのメンツは必要ないです。

<号外>中学卒業おめでとう

2023/03/03

今日卒業式を迎えた中学生が保育園に来てくれました。保育園を卒園して早9年経つんです。体も大きくなって、とても立派な姿を見せに来てくれました。子ども達の成長を心からうれしく思います。

これから進学したり、様々な道に進むと思いますが、ともに幼少期を過ごしてきた仲間はいつまでも思いを寄せてくれるはずです。新たな出会いや困難にも出会うでしょうが、どうか互いを思いやる気持ちを忘れずに、そして困ったことがあればいつでも来てください。いつまでも皆さんを応援しますよ。

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