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園からの発信

子どもの成長8

2026/03/18

子どもの運動能力の発達には親への介入が重要? 縦断研究で観察された親の態度や行動の影響

幼少期の運動能力の発達に対する親の役割を縦断研究で検討

以上を背景として、この研究は縦断的デザインにより、子どもの運動能力の発達に対する親の役割が検討された。研究には、小児肥満予防を目的としてメルボルンで実施された、乳児の摂食や栄養・身体活動に関する研究(Melbourne Infant Feeding, Activity and Nutrition Trial;InFANT)のデータを用いた。InFANTには542組の初産婦と幼児(生後4カ月)が参加し、このうち子どもが9歳半になるまでの追跡データのある199組(子どもは男児が47%)を、今回の研究の解析対象とした。

5歳時点で子どもの身体活動に関する親のかかわりを調査

子どもが5歳になった時点で親を対象とする調査で、(1)子どもの身体活動を支援するうえでの自己効力感、(2)子どもの身体活動の支援行動、(3)子どもの身体活動に対する態度、という3項目を調査した。

自己効力感は、「子どもがテレビを見たいという時に活動的な遊びをさせる」、「子どもにさまざまな活動的な遊びの選択肢を示す」、「子どもと遊ぶ」という3項目について4段階のリッカートスケールで回答を得て評価。支援行動については、「子どもを自転車等に乗せて外出する」、「子どもに外遊びを勧める」などの6項目について4段階のリッカートスケールで回答を得て評価。態度については、「子どもに与える遊具は発達や活動に影響を与える」、「親がスポーツなどで活動的に過ごしていると子どももそれを楽しむようになる」などの4項目について4段階のリッカートスケールで回答を得て評価した。

子どもの成長7

2026/03/17

子どもの運動能力の発達には親への介入が重要? 縦断研究で観察された親の態度や行動の影響

横断研究からは、幼少期の運動能力の発達には親の関与の重要性が示唆されている

幼少期の運動能力を規定する因子として、複数の研究から保護者の関与が指摘されている。つまり、親が子どもに外遊びを促したり、一緒にからだを動かしたりすることは、子どもの基本的な運動能力の獲得に寄与し、反対に安全上の懸念等から外遊びを制限したりすることは、子どもの運動能力の発達に負の影響を及ぼす可能性がある。

ただし、これらの知見の大半は横断研究によるものであり、今回紹介する論文の著者は、「子どもの遊びや運動能力への親の影響を関連付けた縦断的な研究のエビデンスは存在しない」としている。

子どもの成長6

2026/03/16

子どもの運動能力の発達には親への介入が重要? 縦断研究で観察された親の態度や行動の影響

5歳児の親の子どもの運動能力に関する態度や行動が、子どもが9歳半に成長した時点の身体能力の有意な予測因子であるとする、縦断研究の結果が発表された。著者らは、子どもの運動能力の発達を促すうえで、親をターゲットとした介入の重要性を示す結果であるとしている。

生涯にわたる活発な身体活動には、幼少期に運動能力を高めておく必要がある

習慣的な身体活動に、心血管疾患や2型糖尿病、早期死亡のリスク低下など、健康上のメリットがあることは広く知られているが、それにもかかわらず多くの成人が身体活動不足の生活を送っており、それが非感染性疾患(non-communicable diseases;NCD)蔓延の一因となっていると考えられている。

身体活動量の成人の特徴として、多忙のため時間がないなどのほかに、基礎的な運動能力の低さも該当する可能性が指摘されている。基礎的な運動能力は幼少期から成長の過程で身に付くと考えられ、幼少期に一定程度以上の運動能力を獲得しておくことが、生涯にわたる活動的な生活につながる可能性がある。

子どもの成長5

2026/03/13

痛みのあるアスリートとないアスリートでの食習慣の比較

次に、疼痛の有無別に地中海式ダイエットの遵守状況を比較した結果をみると、低遵守グループでは、疼痛なし群とあり群の割合に有意差はなかった(27.1 vs 23.0%)。しかし、中遵守グループでは、疼痛なし群は38.5%を占め、疼痛あり群は32.2%であり、疼痛なし群が有意に多く分布していた(p<0.05)。一方、高遵守グループでは、疼痛なし群は34.4%を占め、疼痛あり群は44.8%であり、疼痛あり群が有意に多く分布していた(p<0.0001)。

また、健康的な脂質を摂取している割合は、疼痛なし群が66.7%、疼痛あり群が78.8%だった(p<0.0001)。しかし、非健康的とされる食品を摂取している割合は、疼痛なし群が35.4%であるのに対して、疼痛あり群は49.3%と有意に高かった(p<0.0001)。

 著者らは本研究について、小児に関しては保護者のサポートを受けて回答したケースが多いと考えられ、回答内容にバイアスがかかっている可能性があること、アンケートの結果のみの解析であり食事記録や臨床データは評価していないことなどの限界があるとしている。

そのうえで、「結論として本研究は、若年アスリートにおける筋骨格痛の有病率の高さを明らかにし、栄養面などの改善可能な因子へ対処する必要性を強調している。運動能力の高い若年者において、筋骨格系の健康の増進と回復の促進、および疼痛発生率を低減するために、早期の栄養教育と予防戦略が重要である」と総括している。

子どもの成長4

2026/03/12

小児・青年アスリートの疼痛発現抑制のため、早期の栄養教育と予防介入が求められる

食事スタイルは、子どもの食習慣の地中海式ダイエットらしさを判定する16項目の質問票(KIDMED test)で評価した。KIDMED testは0~12点の範囲でスコア化され、8点以上は地中海式ダイエットの高い遵守、4~7点は中程度の遵守、3点以下は低い遵守と判定する。

小児アスリートは、高遵守が39.7%、中遵守が44.2%、低遵守が16.1%、青年アスリートは同順に45.1%、28.8%、26.1%であり、両群ともに中間的なスコアだった。より詳細に比較すると、小児は青年よりも果物と野菜を摂取している割合が高く、青年は健康的な脂質・炭水化物を摂取している割合が高かった。

 

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