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園からの発信

シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン40

2024/09/12

2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン

(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す

<施策や文化>

○我が国の「施策や文化」は、保護者・養育者、こどもと直接接する人、こどもが過ごす空間、地域の空間の全てに影響を与え、間接的にこどもの育ちに影響を与える。

〇この施策や文化をつくる主要な関係者としては、政策に携わる人、こどもに関係する企業の人、保護者・養育者等が働く企業の人、多様な情報や人々の声を届けるメディアの人など、「社会全体の環境をつくる人」が挙げられる。これらの人は、保護者・養育者の働き方も含めた社会の仕組みづくり、こどもとおとなが交流する機会の創出、こどもの育ちに関する適切で分かりやすい情報の発信等を通じて、人々の認識に影響を与え得る立場にある。このため、これらの人との間でも、本ビジョンを共有していくことがこどもの育ちにとって欠かせない。

 

施設や文化について、これまでは大人の施設と子どもの施設として整備されてきたが、視点として、公共施設に関わらずすべての施設が大人も子どもにとっても使いやすい利用しやすい施設となってくれば、全てが子どもの育つ環境であり子育て中の家庭へのやさしさにもつながるように感じます。駅やバスセンターでもそう感じますし、乗物自体もそうあって欲しい。職場もそうですよね、そうなってくれば。子どもの育ちを支えるのは環境なのです。物的環境も障がい者含めた社会弱者にやさしい環境であって欲しいですね。

 

 

シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン39

2024/09/11

2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン

(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す

<地域の空間>

○こどもが暮らす「地域の空間」も、直接的・間接的に、こどもの育ちに影響を与える重要な要素である。この空間を形作る人としては、近所や商店の人、居住地域の地方公共団体の職員など、「地域社会を構成する人」が挙げられる。

○これらの人との間においても、本ビジョンの内容を共有し、地域社会の未来を担うこどもの育ちを応援する社会をつくることが重要であり、こどもたちの社会への信頼感の形成にもつながる。その際、どのような地域においても、心身の状況や置かれている環境等にかかわらず、こどもの育ちを保障していくことが大切である。

 

社会の認識が変われば子育てに対する認識も変わります。関係ない、他人事が今の社会にはあふれているのでしょうか。関わりたくないといった考えもあるでしょうが、地域社会の未来を担うこどもの育ちを応援する社会をつくることが重要であり、こどもたちの社会への信頼感の形成にもつながるとしており、実現していくことが未来へのつながりとなるように思います。

 

シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン38

2024/09/10

2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン

(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す

<こどもが過ごす空間>

○乳幼児は、環境や人との関わり、遊びを通して育つため、日常的に「こどもが過ごす空間」が重要である。このような空間は、保護者・養育者や直接接するおとなが落ち着いた環境でこどもに関わることを通じて、直接的・間接的にこどもの育ちに影響を与える重要な要素である。また、公園等の公共の空間では、こどもが思う存分遊びにくい状況となっている場合もある。公園等は、こどもの豊かな育ちや遊びの場として重要であることなどについて、こどもや子育てに優しい社会に向けた気運醸成を進めるために、社会全体の認識共有を図っていくことが必要である。

○これらのこどもが過ごす空間を豊かなものにするためには、居住空間や園・施設の空間のみならず、これらの空間をつくる「こどもを見守る人」が重要であり、この「こどもを見守る人」には、幼児教育・保育施設や地域子育て支援の運営者、民生委員・児童委員等が含まれる。これらの人は、こどもが安全に過ごす空間をつくり、こどもが置かれている状況を確認するとともに、必要に応じてその環境を改善していく重要な役割を果たす。

 

保育所=子どもを預かるところ?幼稚園=学ぶところ?間違っています。保育所と幼稚園はもう互いの垣根はなくなりつつあるのですが、変わらないのは社会の認識です。このことを言うとすぐに違うと反論もありますが、何かメンツが必要なのでしょうか?

 

シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン37

2024/09/09

2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン

(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す

<こどもと直接接する人>

○保護者・養育者だけでなく、「こどもと直接接する人」もこどもの育ちに大きな影響を与える。こどもと「アタッチメント(愛着)」を形成することができる人は、必ずしも保護者・養育者に限らず、こどもと密に接する保育者等も含まれ、こどもにとって日常的に重要な役割を果たすことができる。

○これらの人には、親族、保育者、医師(小児科医・産婦人科医等)、保健師、助産師、看護師等や、その他こどもに関わる専門職と周囲のおとな等に加え、関わり合うこども同士も含まれる。

 

保育者は保護者の次にというより、起きている時間の大半を保育所等で過ごすことから子どもへの影響は大きいものと認識しており、だからこそ適切な保育ができる環境がとても重要なのです。保育士不足や知識の不足経験の不足から一人一人の子どもへ十分な配慮ができないといった施設も多く、また、認可園の待機児童解消のために託児施設も増え、保育の質といった観点から注目されることになっています。さらには子どもの多様化、保護者のニーズの多様化もあり、十分な質の確保とはならないところもあるといった指摘を受けます。保育者自身にも余裕で職務に当たることのできる労働環境やもちろん休暇等も必要であり、だからこそ職員の処遇改善を望んでいるのです。子どもの成長の重要な時期に携わる上では十分ではないのです。子どもの支援と共に保育者への処遇改善も同時に改善する必要があります

 

 

シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン36

2024/09/06

2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン

(5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す

<保護者・養育者>

○こどもを養育する立場にある「保護者・養育者」は、こどもに最も近い存在であり、こどもにとって「アタッチメント(愛着)」を形成する対象となることを通じ、こどもの育ちに極めて重要な役割を果たす。このため、こどものウェルビーイング向上に必要な考え方を保護者・養育者と共有することや、保護者・養育者が社会に支援・応援されながら、安心して子育てを行えるようにすることが、こどもの育ちにとって大切である。また、保護者・養育者間の良好な関係性や、保護者・養育者自身が心身ともに健康的な状態を保持することも大切な要素である。以上のことから、(4)のビジョンに基づき、保護者・養育者のウェルビーイングと成長を支えることが重要である。

○なお、妊娠期においては、保護者・養育者自身が「こどもまんなかチャート」の真ん中に位置することとなる。

 

子どもがまんなか、家族が支える、社会が支える。孤立させない、おせっかいでも地域は関わる、国や自治体はプッシュ型でも何でもいいんです。支援をしてください。安心して生み育てるためにはこのことをもっと周知すべきです。私的観点ですが、男が外で働き、女性が子育てをするといった考えが長く続き、戦後間もなくの高度成長時期に顕著となり、男女の役割が分けられ、以降ようやく女性の社会進出等と表現される時代になり、とっくに欧米から考えや子育て理念に開きが出てきて、少子化で待ったなしの状況下であるものの、いまだに過去の考え方が根底にある中で、どう社会を変えていくかだと思います。

 

 

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