子どもの成長102 2026/08/05 研究成果:暑熱適応を考慮しても熱中症死亡率が21世紀末には最大で倍近くに上昇 熱中症死亡率 暑熱適応を考慮しない場合、熱中症死亡率(以下「死亡率」という)は、いずれのSSP-RCPシナリオにおいても基準期間と比べて、21世紀半ばに65歳未満で1.8倍、65歳以上で1.7倍に増加すると予測された(図2)。一方、暑熱適応を考慮した場合、それぞれ1.3倍、1.2倍に増加すると予測された※8。 ※8 65歳未満に比べて、65歳以上のほうが暑さに脆弱であり、死亡率も高いものの、現状において65歳以上の死亡率が既に高いこと、また気温上昇に伴う死亡率の増加が65歳未満のほうが大きい県が存在することも相まって、現状からの増加率でみると65歳以上のほうが小さくなっている。 図2 熱中症死亡率の予測結果 基準期間の熱中症死亡率を1としている。暑熱適応を考慮しない場合の結果と考慮した場合の結果を示す。本研究では、三つの社会経済シナリオ(SSP)および代表的濃度経路シナリオ(RCP)の組み合わせを利用(SSP1-RCP2.6、SSP2-RCP4.5、SSP5-RCP 8.5)。図は五つの気候モデルによる結果の平均値を示す。(出典:国立環境研究所) また、21世紀末には、暑熱適応を考慮しない場合、全SSP-RCPシナリオにおいて、65歳未満で1.8~6.9倍、65歳以上で1.7~5.8倍に、暑熱適応を考慮した場合、それぞれ1.3~2.4倍、1.2~1.8倍に増加すると予測された(図2)。