心と進化 2 2023/01/05 「では、思い通りにならないその理由とは何だろうと問いかけます。まず直感的に分かるのは、心が自分の思い通りにならない理由は、千差万別のはずだと言います。心が思い通りにならない場面が、多様である以上、その理由も多様であるのは当然です。実際、先に挙げた例も、直接的な理由は、「自分意志薄弱だから」「気分屋だから」、あるいは「感情と理性は別だから」などハラバラです。 でも、じつはそうした細々とした理由の背景には、もっと大きな理由が隠れていると言うのです。それは、「心とは史的な産物だから」と言います。ここで、同じ言い方をすれば、私は、「育児とは、史的な産物だから」と考えます。また、育児の根本である、「他人とのかかわりは、史的な産物だから」だと言えます。私的な産物として、ヒトはお互いにかかわり始め、かかわりの中で赤ちゃんが生まれ、かかわりの中で育ててきたと思うのです。その中で、子どもたちは他人とのかかわりを学び、次世代をつないできた気がするのです。」 心が思い通りにならない場面が、多様である以上、その理由も多様であるのは当然です。そう言われると半分安心で半分不安もあります。ヒトとのかかわりにおいての背景、状況が多様な中で、どう学んだかと他人が学んできたことには差もあり、そこにも葛藤があるようにも映ります。
心と進化 2023/01/04 新年明けましておめでとうございます。新型コロナ等感染症について、まだまだ心配ではありますが、どうか新しい年が皆様にとってすばらしい年になりますよう祈念致します。 さて本園HPにおいての「お知らせ」については園の取り組みや理念を外部向けに発信するとしております。堅い文章が続いておりますが、就学前児童の保育に関連することが発信できればと思いますのでご理解をお願いします。新年最初は、前年末の令和の日本型保育を休憩して、藤森平司先生のブログを引用して起稿します。 『心と進化』 2022年10月28日より 「NHK番組のヒューマンの隠れテーマが「自分のものなのに、自分の思い通りにならない—それが心というものだ。」というのは面白いですね。これを探すために、人類の進化から探るというのも、私が保育のヒントを進化から探ると同じように、ヒトというものの追及ですね。高間さんは、「心が思い通りにならないということについては、誰もがさまざまに経験済みなはずで、納得していただけることと思う」と言っています。例えば、「やらなくちゃいけないことがはっきりしているのに、やる気が出ない」とか、「思いがけず怒りが湧いてきて、つい怒鳴ってしまった」とか、「こんな薄情な奴とはもう縁を切りたいけど、未練な心を断ち切れない」とか、その場面は多様だけれども、ひっくるめていえば、つまりは「自分の心を自分で自由にできない」という限界にぶち当たるのは、人生の避けがたい必然だろう、とも言います。しかし、誰もが何度も思い通りにならない事態を経験し、大人になっていく。それが人生のほろ苦い味というわけであると言うのです。」 「自分の心を自分で自由にできない」。まったくもって共感。そしてなぜなのだろう。自分の心なのにと葛藤もありますよね。思ったことと逆の表現になったり行動となったり、人間の心って不思議ですよね。 年末にはNHK ACADEMIAで元京大総長で人類学者の山極壽一氏の講座を拝聴しました。年明けには2018年に放送の「人類誕生」が再放送されていて思わず見入ってしまいました。「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」も影響を受けた本です。
13 日本型学校教育の成り立ちと成果 5 2022/12/29 本日より年末年始休園になっておりますがもう1件だけ投稿します。 同じく全国学力・学習状況調査において,「人の役に立つ人間になりたいと思うか」,「学校のきまり(規則)を守っているか」などの規範意識に関する質問に肯定的に回答した児童生徒の割合は9割程度と高い水準になっている。震災の際,略奪や暴動もなく,支援物資をもらうために混乱なく並ぶ姿を世界が賞賛したという事例にも表れるように,日本人は礼儀正しく,勤勉で,道徳心が高いと考えられており,また,我が国の治安の良さは世界有数である。これは,全人格的な陶冶,社会性の涵養を目指す日本型学校教育の成果であると評価することができる。 厳しく教育をされたから規範意識がついたのか、それとも日本という国で長い間に培ってきた社会性がそうした規範意識が基になっているのかもしれません。
12 日本型学校教育の成り立ちと成果 4 2022/12/28 例えば,OECDによる我が国の教育政策レビューによれば,国際的に比較して,日本の児童生徒及び成人は,OECD各国の中でもトップクラスの成績であり,日本の教育が成功を収めている要素として,子供たちに対し,学校給食や課外活動などの広範囲にわたる全人的な教育を提供している点が指摘されている。 また,文部科学省が全国の小・中学校において毎年実施している全国学力・学習状況調査においても,成績下位の都道府県の平均正答率と全国の平均正答率との差が縮小するなどの全体的な底上げも確実に進んでいる。 このことは勤勉な日本人像という世界の評価に繋がっていますよね。さらに全国どこでも同じような教育が受けることが出来るのも日本の教育が評価されていることだと思います。
11 日本型学校教育の成り立ちと成果 3 2022/12/27 こうした制度の下,学校が学習指導のみならず,生徒指導等の面でも主要な役割を担い,様々な場面を通じて,子供たちの状況を総合的に把握して教師が指導を行うことで,子供たちの知・徳・体を一体で育む「日本型学校教育」は,全ての子供たちに一定水準の教育を保障する平等性の面,全人教育という面などについて諸外国から高く評価されている。 例えば,OECDによる我が国の教育政策レビューによれば,国際的に比較して,日本の児童生徒及び成人は,OECD各国の中でもトップクラスの成績であり,日本の教育が成功を収めている要素として,子供たちに対し,学校給食や課外活動などの広範囲にわたる全人的な教育を提供している点が指摘されている。 日本は、江戸時代から識字率が高い国だと評されています。明治から昭和初期にかけての長い戦争の時代を経て、その後の高度経済成長期につながりました。学校給食も明治時代から始まったことも歴史がありますね。