子どもの成長112 2026/08/20 「熱中症を防ぐ」 学校や日常生活での注意点、子ども・高齢者について 学校での熱中症対策、子どもを守る 前回、スポーツ活動中の熱中症についてまとめたが、その観点からは学校における対策も重要となる。 学校では中学から高校1・2年生のクラブ活動での発生が多い。種目別では野球やサッカー、ラグビーなどの屋外で走行する競技で発生しやすい。また、意外なところでプールでも熱中症になり得ることは、前回述べたとおりだ。 なお、子どもは体重当たりの体表面積が大きいために、日光の照射など環境の影響により体温が大人より上昇しやすく、また、体温調節機能がまだ十分発達していない。さらに、大人よりも身長が低いということは、それだけ温度が高い地表近くにからだがあるということで、それもまた熱中症のリスクを高める。 これらの理由から、子どもは成人以上に熱中症になりやすく、子どものスポーツを指導する立場にある人には十分な注意が求められる。 学校における熱中症予防のための指導のポイント 1.直射日光の下で、長時間にわたる運動やスポーツ、作業をさせることは避けましょう。 2.屋外で運動やスポーツ、作業を行うときは、帽子をかぶらせ、できるだけ薄着をさせましょう。 3.屋内外にかかわらず、長時間の練習や作業は、こまめに水分(0.1〜0.2%食塩水あるいはスポーツドリンク等)を補給し適宜休憩を入れましょう。また、終了後の水分補給も忘れないようにしましょう。 4.常に健康観察を行い、児童生徒等の健康管理に注意しましょう。 5.児童生徒等の運動技能や体力の実態、疲労の状態等を把握することに努め、異常が見られたら、速やかに必要な措置をとりましょう。 6.児童生徒等が心身に不調を感じたら申し出て休むよう習慣づけ、無理をさせないようにしましょう。 ※また、日頃から、緊急時の対応のために構内対策チームを組織し、熱中症対策について教職員の共通理解を図り、応急手当の研修を実施したり、学校医、消防署、教育委員会、家庭等への連絡方法等を明確にしたりして、救急体制を確立しておきましょう。 出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター学校安全部「熱中症を予防しよう」