子どもの成長111 2026/08/19 「熱中症を防ぐ」 夏季イベントによる熱中症リスク イベント会場には、その特性のために日差しを遮る木々や構造物が少ないこと、混雑のために風通しが悪くなり、互いの体温・熱気により熱がこもりがちになること、トレイが少ない、またはトイレへの移動が困難なために水分摂取を控える傾向があること、といった条件が重なり、熱中症リスクを高める。2011年8月に横浜で開催された音楽コンサートでは、参加者3,000名中36名が熱中症で搬送されている。 夏季スポーツイベントの熱中症対策 上記の2条件、つまりスポーツと夏季のイベントが重複した場合、当然ながら熱中症リスクはさらに上昇する。 日本スポーツ協会による「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」では、WBGT 31°C以上(気温の参考値35°C以上)の場合、運動は原則禁止、WBGT 28~31°C(同 31~35°C)は厳重警戒などとレベルで区分けし、注意を喚起している。 夏季のスポーツイベントというと、2020年の東京オリンピック・パラリンピックがまさにそれに該当する。その会期は7月24日から9月6日という1年で最も暑い時期と重なる。しかも日本の夏は温度もさることながら湿度も高いという特徴があり、この暑さに慣れていない外国人アスリート・訪日客を迎えるにあたり、万全の対策が求められている。 表5 イベントを実施するにあたっての4つのチェック項目 1.イベントの実施体制(システム)をチェックしましょう 大会関係者に連携が必要な機関は入っていますか? 警察、自治体、消防、広報、医療関係者は入っていますか? 救護所の設置等、医療関係者(地元医師会、周辺の医療機関)と積極的に連携していますか? 2.イベントの対応フローがちゃんと流れるかチェックしましょう 急病人が発生したときの対応フローはありますか? フローには救急連絡先(警察、自治体、消防(救急)、広報)が含まれていますか? フローに含まれている連絡先にイベント実施日、時間、内容は伝わっていますか? 3.イベントの規模と対応スタッフの数を確認しましょう 対応スタッフの担当エリア、人数は決まっていますか? 本部と各エリアスタッフとの連絡方法、連絡責任者は明確になっていますか? イベント実施日は、本部と救急連絡先との連絡を定期的に行うことになっていますか? 人が滞留しやすい場所、暑い場所を確認していますか? 4.イベントの安全目標を確認しましょう イベントにおける安全目標は明確になっていますか? 目標は大会長からスタッフに伝達されていますか?