シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン18 2024/08/13 2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン (羅針盤としての5つのビジョン) ○本ビジョンでは、子育て当事者の立場からの知見、脳科学・発達心理学・公衆衛生学・小児科学等の科学的知見、幼児教育や保育における実践や理論を背景とする専門的知見等を踏まえてなされた議論をもとに、こどもの育ちについての身体的・精神的・社会的ウェルビーイングの観点を踏まえ、以下の5つを本ビジョンの柱として整理した。 ○これらは、普遍的に重要な考え方を踏まえつつ、現代の我が国の社会的状況に鑑みて、当面の羅針盤として特に全ての人と共有したい基本的視点を整理したものである。 (1)こどもの権利と尊厳を守る (2)「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める (3)「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支える (4)保護者・養育者のウェルビーイングと成長の支援・応援をする (5)こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増す 今後の幼児期までの子ども施策の基本となる項目です。このことが実現するように勧められるようしっかり見ていきたいですね。科学的知見と専門的知見から、こどもの育ちについての身体的・精神的・社会的ウェルビーイングの観点を踏まえ、現代の社会的状況にかんがみ整理したとしています。昔ながらの子どもに対する視点を否定しているものでもなく、現在のこの国の状況を踏まえてのビジョンとしており、私たち保育の現場ではさらなる専門的知識をしっかりと理解して取り組み、社会においてもこのことをしっかり実現できるよう国上げて周知し、施策の展開を願うところです。
シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン17 2024/08/09 ・全ての人とはじめの100か月の育ちビジョンを共有する意義 (全世代、立場を超えた全ての人の役割) ○本ビジョンでは、こども基本法にのっとり、「2.」の(5)で整理した、別紙1の「こどもまんなかチャート」の考え方も踏まえ、本ビジョンの実現に向けた社会全体の全ての人の役割と、その役割を支えるために特に国に求められることを別紙2のとおり整理した。
シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン16 2024/08/08 ・全ての人とはじめの100か月の育ちビジョンを共有する意義 (全ての人が乳幼児とともに全ての人のウェルビーイングを支え合う) ○「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」は、おとながこどもを支えるという一方通行の関係のみではない。幼児期までのこども同士が育ち合うという視点や、学童期以降のこども・若者がおとなとともに幼児期までのこどもの育ちを支え合うという視点も大事である。 ○このように、幼児期までのこどもを支えるおとなやこども・若者もまた乳幼児に育てられるという視点が大切であり、こどもとおとながともに、こどもの誕生や乳幼児の笑顔に触れ、その成長を喜び合うこと自体がウェルビーイング向上につながる。 ○より多くの人が、「こどもの誕生前」や乳幼児の育ちに直接的・間接的に関わる経験をすることは、自分自身が幼児期までの時に、保護者・養育者をはじめとして多くの人に支えられてきたことや、乳幼児が一人の主体であることに気づいたり、子育ての喜びの一端を味わったり、子育て当事者の立場への想像力を持ちやすくなったりする上でも重要である。 こどもを支えるおとなやこども・若者もまた乳幼児に育てられるという視点が大切であり、こどもとおとながともに、こどもの誕生や乳幼児の笑顔に触れ、その成長を喜び合うこと自体がウェルビーイング向上につながる。互いに関係しあって子育てに触れ、成長を喜び合う社会こそこれからの社会です。太古の人類は、互いに助け合い協働して生活を送っていた。子育てにおいても協働だった。現代社会で失われてきたことを取り戻すことに様にも感じてしまいます。ヒトは協働して子どもを守り、子孫をつないできたということを思い出しました。
シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン15 2024/08/07 ・全ての人とはじめの100か月の育ちビジョンを共有する意義 (全ての人で次代の担い手の人生最初期を支える) ○こどもと日常的に関わる機会がない人も、間接的に「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」の支え手として、地域社会を構成し、社会全体の文化を醸成する一人となる。そのため、こども基本法にのっとり、本ビジョンも参考に、こどもの育ちについての関心と理解を深めるよう努める役割が共通して求められている。 ○こどもと日常的に関わる機会がない人も含めて、こどもの「誕生前から幼児期まで」の時期を支えることを通じて、今をともに生き、次代をつくる存在であるこどもの生涯にわたるウェルビーイング向上を実現することは、社会全体の全ての人のウェルビーイング向上を持続的に実現するために不可欠な未来への投資である。さらに、幼児期までの「アタッチメント(愛着)」等を土台に、こどもの意見表明・社会参画を社会全体で支えることは、より良い民主主義社会の発展にとっても重要である。 子どもがいる、いないに関わらず、全世帯で、社会で時代に担い手の人生初期を支える社会的醸成をもっと訴えていくべきですね。理解しない、出来ない人も当然いるでしょう。自分には関係がない、そういった方もいますが、そのことはより良い民主主義につながるのでしょうか。自己中心社会では、国や社会は成り立たないのではないでしょうか。よりよい社会を構築していくのも国民の役割のような気がします。
シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン14 2024/08/06 ・全ての人とはじめの100か月の育ちビジョンを共有する意義 ○今後、「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」を支えるための理念や基本的な考え方を、本ビジョンを通じて、こどもと直接関わる機会がない人も含めた社会全体の全ての人と共有していくこととなる。その際、こども施策を主導する責務のある国や地方公共団体のみならず、全ての人がそれぞれの立場で「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」に関する役割を持っており、その当事者であるという捉え方が大切である。 誕生前からとされていることをしっかり受け止めましょう。様々な支援についてこれまでは生まれた後の支援にばかりでしたが、生まれる前、妊娠期からに変わってきていますが、もっとその前の結婚や出会いについての支援も積極的の行う。さらにはそのために若者の経済状態を上げる。掲載的理由での結婚を回避することがないようにしていく必要もあり、国はそこに注力していく方針を示しています。