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園からの発信

子どもの成長98

2026/07/30

『運動・スポーツ中の安全確保対策の評価・改善のためのガイドライン』

ガイドラインの遵守を確認できるチェックリストも公開

ガイドラインの公開とともに、これを運動・スポーツ現場で使いやすいように、ガイドラインを基とするチェックリストが公開された。以下の対象者ごとに、チェックリストが作成されている。実施者/指導者/主催者/運営者/設置・管理運営者/事故発生時の対応/暴力・ハラスメントの防止

運動・スポーツを実施する皆さまへ

運動・スポーツ開始前の準備運動と体調調整

外傷・障害を予防するためには、適切な睡眠を取ること(睡眠不足の状態で運動・スポーツを行わないこと)、バランスの取れた食事を取るなど栄養管理を適切に行うことが重要です。

属性に応じて運動・スポーツ実施時に留意すべき事項

女性の運動・スポーツの実施における留意事項

(1)利用可能エネギー不足・無月経・骨粗しょう症

・食事からのエネルギー摂取量と運動によるエネルギー消費量との間に不均衡があり、身体の総エネルギー必要量が満たされていない状態、つまり、最適な健康とパフォーマンスを維持するために身体が必要とする機能を支えるエネルギーが不足している状態となると無月経や月経不順等の月経周期異常となったり、骨密度の低下につながります。また、利用可能エネルギー不足や無月経、骨粗鬆症は、疲労骨折のリスクを高める原因となります。

・運動量を増やしたタイミングや体重が減少した時期に無月経になった場合は、利用可能エネルギー不足である可能性が高いといえます。

・こうした場合は、運動量と食事量の見直しが必要です。

(2)摂食障害

・摂食障害になるきっかけとして、周囲からの極端な減量の指示や怪我による体重増加が多く、頻回に体重を測定し、体重が減っていないと「もっと食事量を減らさなければいけない」、「練習量がまだ足りていない」という解釈につながり、さらに食事制限と練習量を増やし食行動異常から摂食障害につながることがあります。

・競技力向上のために体重や食事の管理は重要ですが、過剰な体重管理は食行動異常や摂食障害を招く場合があることを念頭に置くことが重要です。

(3)貧血

・運動・スポーツをすると鉄の排出や需要が増大しますが、鉄の供給が追いつかないと鉄欠乏になります。鉄欠乏性貧血は陸上長距離や練習量の多い競技などでよく見られます。また、過多月経をみとめる女性では(または月経量の多い女性では)、貧血の原因となることがあります。

・めまい、立ちくらみ、頭痛、動悸、息切れ、易疲労等の症状があります。

・鉄欠乏性貧血の治療は鉄剤の服用ですが、再発を予防するには食生活の改善が必要です。軽度の貧血で日常生活の症状がなければ、強度を落としてトレーニングを続けてもかまいませんが、日常生活で症状がある場合はトレーニングを中止しましょう。

自然環境要因の事故を防ぐための対策

熱中症については、近年の気温の上昇によって救急搬送件数が増加していることからも、特に留意が必要です。十分な休養・栄養疲労の蓄積は熱中症の要因の一つになり、また、食事は水分補給の観点からも重要です。そのため、暑さが厳しい時期については適度な休養と栄養摂取を特に意識して行動に移しましょう。

運動・スポーツの指導者の皆さまへ

指導において必要な事項

・指導対象者が適切な時間、睡眠を取れているか確認しましょう。また、バランスの取れた食事が取れているか確認しましょう。

・運動・スポーツ中に指導対象者に以下の症状・状態が生じた場合は、運動・スポーツを中止させましょう。胸痛/動悸/めまいやふらつき/強い空腹感やふるえ/いつもと違う強い疲れ/関節や筋肉の強い痛み/冷や汗

 

ガイドラインの遵守を確認できるチェックリストも公開

ガイドラインの公開とともに、これを運動・スポーツ現場で使いやすいように、ガイドラインを基とするチェックリストが公開された。以下の対象者ごとに、チェックリストが作成されている。実施者/指導者/主催者/運営者/設置・管理運営者/事故発生時の対応/暴力・ハラスメントの防止

なお、本ガイドライン策定に関する報告書(運動・スポーツ中の安全確保対策に関する検討会報告書)には、「ガイドライン(試行版)は、運動・スポーツの場で広く普及し、実践されることが望まれるが、実践によって得られた課題・成果や最新の科学的知見を踏まえて、今後も不断の見直しを行っていくことが適当である」と記されており、ブラッシュアップが続けられると見込まれる。

 

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