保育の質の確保・向上4 2025/12/04 2.調査研究等により得られた主な知見 (1)諸外国における保育の質をめぐる動向 〇指針・カリキュラムに関しては、近年、乳幼児期の保育とその質に対する国際的な関心の高まりや社会の急速な変化に対応して、何を・どのように育んでいくのか、従来の内容を見直す必要に迫られ、模索する動きが各国で見られる 。 〇こうした中で、現場の実情を踏まえた議論においては、特に3歳未満児の発達に即した保育のあり方 (低年齢児期固有の特性に応じた内容や配慮、3歳以上児の保育との連続性など)や、子どもの多様性を包摂する枠組みを検討し、提示していくことが、多くの国で共通した課題となっていることが示唆された。 ○一方、保育の評価に関しては、実施の体制・方法及び使用するツール(指標等)、評価の目的と結果の用い方(公表の仕方、結果に基づく規制・管理やインセンティブなど)、評価者の立場・権限等が、国によって多様であった。背景に、社会全体の状況や行政によるガバナンスのあり方の違いが存在する。 〇また、指針・カリキュラムと評価の内容がどの程度一貫・対応しているか、指針・カリキュラムにおいて何を目標として示し、またそれを基に何について評価を行うか(保育実践、子どもの発達や学びなど)といった点でも、国によって異なる特色が見られた。指針・カリキュラムと評価のいずれについても、全体として、近年はある時点での状態や到達度よりもプロセスを重視する傾向がうかがわれた。