こども大綱63 2024/06/11 (4)ひとり親家庭への支援 我が国のひとり親家庭の相対的貧困率がOECD加盟国の中でも非常に高い水準で推移してきた現状を直視し、ひとり親家庭の子育てを支え、高い就労率を経済的な自立の実現に結びつける。その際、仕事と子育てを一手に担わざるを得ないひとり親家庭は、いわゆる「時間の貧困」にも陥りやすく、親子で心穏やかに過ごす時間を持てないことも看過してはならない。 ひとり親家庭が抱える様々な課題や個別ニーズに対応するため、児童扶養手当等による経済的支援のほか、各家庭の親子それぞれの状況に応じて、生活支援、子育て支援、就労支援等が適切に行われるよう取り組む。また、こどもに届く生活・学習支援を進める。 別居により実質的にひとり親の状態となっている方を含む多くのひとり親が仕事と子育てを一手に担わざるを得ない状況にあることを踏まえて、相談に来ることを待つことなくプッシュ型による相談支援を行うことや、様々な課題にワンストップで必要な支援につなげることができる相談支援体制を強化する。当事者の声を取り入れ、ひとり親家庭に対する偏見や差別のない、当事者に寄り添った相談支援を行う。 こどもにとって不利益が生じることのないよう、こどもの最善の利益を考慮しながら、安全・安心な親子の交流を推進するとともに、養育費の履行確保のため、養育費に関する相談支援や取決めの促進について強化を図る。 仕事と子育てを一手に担わざるを得ない状況から相当の負担はあると思います。特に時間的にもそれは相当な負担であることも理解し、自治体、政府共にワンストップでの支援がなんでも可能となるよう利便性を高めて欲しいですね。それはひとり親家庭だけでなく子育て世帯の家庭にも同じように思います。とにかく「時間が取れない」のが子育て世帯なのですから。ただ、様々な要因でひとり親世帯となっている子ども自身には罪もなく、何ら支障なく生活や学業が保証されるべきです。そのことを批判すべきでもありません。子どもの育成を保障する社会でありたいですね。