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園からの発信

教育・保育要領解説52

2024/02/28

キ 自然との関わり・生命尊重

自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命

の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

幼児期の自然との関わり・生命尊重は、領域「環境」などで示されているように、幼保連携型認定こども園の生活において、身近な自然と触れ合う体験を重ねながら、自然への気付きや動植物に対する親しみを深める中で育まれていく。なお、自然との関わり・生命尊重は、領域「環境」のみで育まれるのではなく、第2章に示すねらい及び内容に基づく活動全体を通して育まれることに留意する必要がある。

園児は、園内外の身近な自然の美しさや不思議さに触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、関心をもつようになる。5歳児の後半には、好奇心や探究心をもって考えたことをその園児なりの言葉などで素直に表現しながら、身近な事象への関心を高めていく。園児が身近な自然や偶然出会った自然の変化を遊びに取り入れたり、皆で集まったときに保育教諭等がそれらについて話題として取り上げ、継続して関心をもって見たりすることなどを通して、新たな気付きが生まれ、更に関心が高まり、次第に自然への愛情や畏敬の念をもつようになっていく。この頃の園児は、身近な自然事象などに一層好奇心や探究心をもって関わり、気付いたことや考えたことを言葉などで表現しながら、更なる関心をもって自然に触れて遊ぶようになる

例えば、冬に容器に入れた水が凍り、誰が一番厚い氷ができたかを比べる中で、なぜある場所に置くと厚い氷ができるのだろうかと疑問が生まれる。園児は実際にそれぞれの場所に行き、「こっちの方が寒いよ。だからたくさん凍るんだ」「こっちはお日様が当たるから凍らないんじゃない」「いろんな場所に入れ物をおいて、調べてみよう」「水に葉っぱを入れておいたらどうなるかな」などと、それぞれの園児がいろいろな考えを言葉で表現しながら、予想を立てたり確かめたりして考えを深め、身近な自然に多様に関わっていく。

また、園児は、身近な動植物に愛着をもって関わる中で、生まれてくる命を目の当たりにして感動したり、ときには死に接したりし、生命の不思議さや尊さに気付き、大切にする気持ちをもって関わるようにもなる。5歳児の後半になると、動植物との関わりを積み重ねる中で、ただかわいがるだけではなく、命あるものとして大切に扱おうとする姿も見られるようになっていく。

例えば、学級等で飼育しているウサギの世話をしているとき、ケージを掃除している間に年下の園児にウサギを抱かせてあげている。掃除が終わると「あったかいでしょう」「ギュッとすると苦しいから、やさしくね」「ずっと抱っこしてるとウサギが疲れちゃうから、そろそろお家に帰してあげようね」などと、日頃のウサギとの関わりから感じていることを、年下の園児に伝える姿が見られる。

 

記載のとおり自然との関わりについては、山に行く、畑の活動をする。飼育することで探求心や好奇心の多くの体験に繋げていきたいですね。保護者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、山に行くには虫や草に負けない服装も大切であり、長袖長ズボンの用意をお願いしたり、畑に行くと靴もズボンも汚れてしまいます。泥団子作りではさらに汚れてしまいます。せっかくの洋服が台無しになってしまうこともあるかもしれませんが、それ以上に子どもが体験することの好奇心、探求心には代えがたいものであるのです。目の前の自然を5感をフル活動させ、体験できる環境を大切にしています。

 

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