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園からの発信

シリーズ幼保連携型認定こども園 27

2023/11/22

1 乳幼児期の特性

(2) 乳幼児期の発育・発達

③ 発達の特性

○乳幼児期は、次第に環境と能動的に関わることを通して、周りの物事に対処し、人々と交渉する際の基本的な枠組みとなる事柄についての概念を形成する時期である。例えば、命あるものとそうでないものの区別、生きているものとその生命の終わり、人と他の動物の区別、心の内面と表情など外側に表れたものの区別などを理解するようになる。

 

周りも物事に対処する場面も次第に園生活をしている中ででも身についてきます。例えばクラスで担任と話をする場面と何かのお知らせを園長室に来て伝える時など明らかに子どもの態度は違います。常に同じ態度ではないです。世の中、社会での基本的な枠組みを理解しだすのでしょう。社会でもそういった場面に出くわしますよね。新入社員が社長に向かってため口や友達言葉だと周りは驚きますよね。驚くってことはそのことが社会の概念にそぐわないことを知っているからですね。自然と身に付けたものですよね。

生き物の生命についても毎年夏のセミ取りで、死んでしまっているセミについてお墓を作ってあげようと土に埋めることなどよくあります。死んだままをずっと持ってはいませんよね。捨てようとも言いだすことも少なく、多くは土に埋めてあげようという行動がほとんどです。また相手が嫌な表情と理解しだすことが子どもの成長です。

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 26

2023/11/21

1 乳幼児期の特性

(2) 乳幼児期の発育・発達

③ 発達の特性

○乳幼児期は、信頼や憧れをもって見ている周囲の対象の言動や態度などを模倣したり、自分の行動にそのまま取り入れたりすることが多い時期である。この対象は、初めは、保護者や保育教諭等の大人であることが多い。やがて、園児の生活が広がるにつれて、友達や物語の登場人物などにも広がっていく。このような園児における同一化は、園児の人格的な発達、生活習慣や態度の形成などにとって重要なものである。

 

赤ちゃんの頃の模倣、1歳児ごろの模倣は共鳴して共感につながっていきます。さらにこども同士で協力をしたりすることにもつながっていくようです。さらに同一化で「なりきる」場面も出てきます。テレビのキャラクターになりきって見立て遊びをする場面や生活の中で体験したお店屋さんになりくるなど、とても大切なことです。ですから園のゾーンにはごっこ遊びなどの見立て遊びのできるスペースが必要なのです。

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 25

2023/11/20

1 乳幼児期の特性

(2) 乳幼児期の発育・発達

③ 発達の特性

○乳幼児期は、次第に園児が自分の生活経験によって親しんだ具体的なものを手掛かりにして、自分自身のイメージを形成し、それに基づいて物事を受け止めていく時期である。園児は、このような自分なりのイメージをもって友達と遊ぶ中で、物事に対する他の園児との受け止め方の違いに気付くようになる。また、それを自分のものと交流させたりしながら、次第に一緒に活動を展開できるようになっていく。

 

このことが「自立」だけでなく、「自律」をも取得していく過程です。他に気づくことができて折り合いをつけれるようにもなっていくと考えられます。もちろんわがまま、自己中心と捉えられることはこのことが育っていない、他との違いに気づかないことなのかもしれません。相手の気持ちがわかるようになるのは4歳頃ともいわれます。以前NHKでも放送されていたのですが、この相手も気持ちがわかるようになると、子どもは「うそ」をつくことができるとしていました。そのことから話を盛ったりすることにもつながるのでしょうね。

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 24

2023/11/17

1 乳幼児期の特性

(2) 乳幼児期の発育・発達

③ 発達の特性

○乳幼児期は、次第に自分でやりたいという意識が強くなる一方で、信頼できる保護者や保育教諭等の大人に依存していたいという気持ちも強く残っている時期である。乳幼児はいつでも適切な援助が受けられる、あるいは周囲から自分の存在を認められ、受け入れられているという安心感などを基盤にして、初めて自分の力で様々な活動に取り組むことができるのである。すなわち、この時期は、保護者や保育教諭等の大人への依存を基盤としつつ自立へ向かう時期であるといえる。また、乳幼児期において依存と自立の関係を十分に体験することは、将来にわたって人と関わり、充実した生活を営むために大切なことである。

 

安心できる保育教諭や大人との関係を背景に安心感のもと活動ができる環境が大切であります。いつでも助けや支援がある上の子どもの成長が促されていくものです。怒られ、𠮟られっぱなしでは子どもも委縮してしまいます。そして依存から自立していく、このことが将来にわたって人と関わり充実した生活に結び付きます。決まりばかり押し付けるのでもないですよね。あれしちゃだめ、これしちゃだめと言うより、子どもに任せること、もちろん結果ばかりを叱ってしまうことでもなく、こうなっちゃうけどいいかな?子どもの気持ちを大切にしたいですね。指示語、命令語、禁止用語ばかりでは子ども自身の成長を阻害しかねません。

 

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 23

2023/11/16

1 乳幼児期の特性

(2) 乳幼児期の発育・発達

③ 発達の特性

○乳幼児期は、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることにより、情緒が安定するとともに、人への信頼感が育ち、それを心のよりどころとして身近な環境に興味や関心をもち、自発的に働き掛けるなど、次第に自我が芽生える時期である。興味や好奇心に導かれて触れていく世界は、園児にとって新たな出会いや発見に満ちている。笑ったり、泣いたり、驚いたり、不思議に感じたり、周囲の保護者や保育教諭等の大人や他の園児と共感したり、楽しんだりする中で、園児の情感が豊かに育っていく。その中で、自分と他者との違いなどに気付き始め、それが自分の気持ちを相手に表現していく意欲や行動につながり、自我の育ちとなっていく。

 

表記の「自我の芽生え」、昔から表現される言葉なのですが、これこそ今の時代一番現場で大切にしたい項目です。以前は家庭でも兄弟がいて、人との関係性や経験も豊富であったが、少子化の時代、兄弟児も少なく、そして何より周りに子どもが少なく、周りに大人がいる環境だけで割と自己が優先して育つような場面のみの経験の子ども達も増えてきました。もちろん大切に、大切にされてきてはいますが、人との関わりにおいて、つまずくことも見受けます。集団生活において友達と共感したり、喜び合うことを多く取り入れて集団生活ならではの活動や支援を多く経験できるような活動を取り入れ、社会性の芽生えにも取り組んでいきたいと感じています。

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