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園からの発信

教育・保育要領解説31

2024/01/26

( 6 ) 在園期間全体を通して行う教育及び保育 4

教育・保育要領に示されている「幼保連携型認定こども園は、このことにより、義務教育及びその後の教育の基礎を培うとともに、子どもの最善の利益を考慮しつつ、その生活を保障し、保護者と共に園児を心身ともに健やかに育成する」とは、乳幼児期の特性を踏まえた幼保連携型認定こども園の教育及び保育を確実に行うことが、義務教育及びその後の教育の基礎を培うことと、子どもの最善の利益を考慮しつつ、その生活を保障し、保護者と共に園児を心身ともに健やかに育成することにつながることを意味している。

 

とても重要な文言です。教育の基礎を培う場であり、早期教育や仕込むような保育ではないことを念頭において、子どもの最善の利益を考慮しつつ、保護者と共に園児の心身とも健やかに育成することを願い実践をしていく必要を強く感じます。

 

出典;日本ユニセフ協会、NHK

教育・保育要領解説30

2024/01/25

( 6 ) 在園期間全体を通して行う教育及び保育 3

幼保連携型認定こども園では、教育・保育要領第1章の第1の1に示す幼保連携型認定こども園における教育及び保育の基本に基づき、教育と保育を一体的に展開していく生活の中で、幼保連携型認定こども園の教育及び保育において育みたい資質・能力を育んでいく。そのことにより、幼保連携型認定こども園は、認定こども園法第9条に規定する幼保連携型認定こども園の教育及び保育の目標を達成するよう努めなければならない。幼保連携型認定こども園においては、幼保連携型認定こども園における教育及び保育の目標に含まれる意図を十分に理解して、園児の健やかな成長のために園児が適当な環境の下で他の園児や保育教諭等と楽しく充実した生活を営む中で、様々な体験を通して生きる力の基礎を育成するようにすることが重要である。

 

「育成」を勘違いすることなく、「育んでいく」というこの言葉を大切にしていきたいですね。園児の健やかな成長のため、環境を整え、子ども同志の関わり、保育者等との関わり、さらには地域社会との関わりをも含めて、様々な体験を通し、充実した生活が送れるように努力していく必要があります。常に子どもの姿を見て寄り添い取り組んでいくことが大切であると感じております。

 

教育・保育要領解説29

2024/01/24

( 6 ) 在園期間全体を通して行う教育及び保育 2

園児は、家庭、地域社会、幼保連携型認定こども園という一連の流れの中で生活している。特に子育てについては、子ども・子育て支援法(平成24 年法律第65 号)で示されているとおり、父母その他保護者が第一義的責任を有している。園児が望ましい発達を遂げていくためには、家庭との連携を十分図って個々の園児に対する理解を深めるとともに、幼保連携型認定こども園での生活の様子について家庭に伝えていくなど、幼保連携型認定こども園と家庭が互いに園児の望ましい発達を促すために、思っていることを伝え合い考え合うことが大切である。

 

「子育ての第一義的責任は保護者にある」定義されたことでよく使われるようにもなりました。しかし、家庭だけでは子どもの育ちには限界もあります。保護者も就労をされる家庭がほとんどです。だからこそ就労に関係なく利用できる保育施設が必要なのです。国民の義務として「教育」「勤労」「納税」。国民の権利として「生存権(健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)」「教育権(教育を受ける権利)」「参政権(政治に参加する権利)」があります。保育施設における教育も、子どもに教育を受けさせる保護者の義務であり、子どもは教育を受け学ぶ権利もあるとすることから、質の高い教育保育を常に意識する必要があると考えます。

出典;NHK

 

教育・保育要領解説28

2024/01/23

( 6 ) 在園期間全体を通して行う教育及び保育

幼保連携型認定こども園には、0歳から小学校就学前までの園児が在園する。保護者の就労その他の家族の生活形態等を反映した状況により、園児一人一人の入園時期や在園時間等は異なるが、それらの違いにかかわらず、どの園児にも平等に、幼保連携型認定こども園の教育及び保育が行われる必要がある。教育及び保育は、園児が登園してから降園するまでの一日を通して行われ、また、入園してから修了するまでの在園期間全体を通して行われる。そのことにより、園児一人一人の発達や学びの連続性を押さえた育ちを確保することができる。そのためには、教育・保育要領第1章の第3に示す幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項を十分に踏まえた上で、教育及び保育を行う必要がある。

 

もともと認定こども園の役割として、保護者の就労等に関わりなく、教育保育を行う施設であることから、多岐、多様にわたる家庭の環境に関わりなく、同じ施設で教育保育を受けることができることが特徴であり役割です。さらに保育時間においても短時間であったり、標準時間であったり利用の時間にも幅があります。その中で子ども達の成長、発達を支援していくことは時間だけを単純に比較してしまうと できたり、できない活動もあろうかと思いますが、保護者の理解を頂き、どの子も同じ体験や経験ができるよう配慮した時間設定や内容にしていく必要があります。どの子にも同じような体験を念頭にカリキュラムの構成に難しさはあるものの実践していく必要があります。

 

教育・保育要領解説27

2024/01/22

② 園児の活動が精選されるような環境の構成

園児が積極的に環境に関わり、活動を展開する場合、その活動は多様な仕方で展開される。この多様な仕方でという意味は、様々な形態の活動が行われることであり、一つの活動が変容し、新たな発展をしていくことでもある。園児一人一人の興味や関心を大切にして指導するためには、様々な形態の活動が行われることも重要である。しかし、同時に園児が活動に没頭し、遊び、充実感や満足感を味わっていくことが重視されなければならない。活動を豊かにすることは、いろいろなことをできるようにすることと同じではない。重要なのは、活動の過程で園児自身がどれだけ遊び、充実感や満足感を得ているかであり、活動の結果どれだけのことができるようになったか、何ができたかだけを捉えてはならない。なぜなら、活動の過程が意欲や態度を育み、生きる力の基礎を培っていくからである

そのためには、一つの活動に没頭して取り組むことができることも大切である。いろいろな活動を次から次へと行っているのでは、多少の楽しさはあったとしても充実感や満足感を覚えることはできない。それゆえ、保育教諭等は園児が本当にやりたいと思い、専念できる活動を見付けていくことができるように、つまり、いろいろあり得る活動の中から興味や関心のある活動を選び取っていくことができるように、しかも、その活動の中で発達にとって大切な体験が豊かに得られるように環境を構成することが必要である。このような環境の構成は、保育教諭等の行動としてみれば、新しい事物を出したり、関わりを増やしたりしていくことだけではない。反対に、その活動にとって不要なものや関わりを整理し、取り去ったり、しばらくはそのままにして見守ったりしていくことも必要となる。

園児の活動が精選される環境を構成するには、園児の興味や関心の在り方、環境への関わり方、発達の実情などを理解することが前提である。その上で園児が興味や関心のある活動にじっくり取り組むことができるだけの時間、空間、遊具などの確保が重要である。さらに、保育教諭等自身が活動に参加するなど、興味や関心を共有して活動への取組を深める指導が重要になる。

このように、活動を充実することは、園児がいろいろな活動を行うことや取り組もうとしている活動を早く完了させることではない。園児が活動に没頭する中で思考を巡らし、心を動かしながら豊かな体験をしていくことである。そして、保育教諭等は、このような活動がより豊かに行われるように、園児と活動を共にしながら環境の構成を工夫する必要がある。

 

解説のとおり、園児自身がどれだけ充実感や満足感を得たかが大切で、何ができたと結果を評価するものではない。大切なのは、課程であることなのです。結果に拘ることもあるでしょうが、活動においてのプロセス、そこで子どもが取得する意欲や態度が生きる力の基礎を培うことをしっかり理解することが大切です。

 

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