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園からの発信

子どもの成長120

2026/09/01

下腿前面温度の上昇幅はシューズ等の色によって有意に異なる

続いて、各条件で観察された測定中の温度変化を、最も変化の少ない3点すべて白とする条件を基準として比較した。すると、足底温度の上昇幅については、グランドが土や人工芝かにかかわらず、有意差が観察された条件はなかった。一方、下腿前面温度の上昇幅については、土のグランドではいくつかの条件で、すべて白で統一した場合よりも有意に高温になることが示された。

具体的には、土のグランドで3点すべてが白の場合の下腿前面温度の上昇幅が13.9±1.46°Cであるのに対して、3点すべてが黒の場合の上昇幅は19.2±0.82°C(p=0.019、効果量〈d〉=3.654)、シューズとストッキングが黒、ソックスが白での上昇幅は18.9±0.83°C(p=0.023、d=3.394)、シューズとソックスが黒、ストッキングが白での上昇幅は17.6±1.07°C(p=0.049、d=2.362)であった。なお、人工芝グランドでは有意差の認められた条件はなかった。

酷暑の屋外で黒系統のウェアを用いた野球は、熱中症や低温やけどのリスクがある

著者らは本研究がマネキンを用いたものであるため、ヒトの皮膚温に同じように変化が生じるとは言えないことなどを結果解釈の限界点として挙げている。

そのうえで、酷暑での野球のプレーは着用するシューズやウェアの色次第で、熱中症リスクの上昇にとどまらず低温やけどのリスクさえ生じ得ることを強調し、白系統のシューズとウェアを併用して用いることでそのリスクを抑制し得るのではないかと結論づけている。また、この知見は野球だけでなく他の屋外競技にも応用が可能と考えられ、スポーツパフォーマンスの低下抑止、さらには一般人口における熱ストレス関連健康問題の予防対策立案にも役立てられるとしている。

 

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