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園からの発信

子どもの成長30

2026/04/20

複数の組織化されたスポーツに参加していることは、性別を問わず運動能力向上に関連

運動能力の評価には、粗大運動発達テスト3版(Test of Gross Motor Development-3rd edition;TGMD-3)、および、身体協調性を把握するKTKテストを用いた。

ベースライン時点での屋外で過ごす時間、および組織化されたスポーツの参加と、3年後のTGMD-3およびKTKテストの結果との関連性は、線形回帰モデルで検討された。なお、運動能力に対する社会経済的地位の影響も想定されたため、共変量として検討した結果、有意な影響は観察されなかったことから、最終的な解析モデルでは除外された。

解析は、TGMD-3とKTKテストに基づき、横跳び(jumping sideways;JS)、移動スキル(locomotor skills;LMS)、ボール等のコントロールスキル(object control skills;OCS)、基本的動作スキル(fundamental movement skills;FMS)という4項目について行われた。

横跳び(JS)

男児は、複数の組織化されたスポーツ活動を行っていた場合に、3年後の横跳び(JS)の成績が有意に良好だった(スポーツ活動非参加に対してp=0.005)。単一の組織化されたスポーツ活動を行っていたことは、3年後のJSの成績に有意な関連がなかった。また、屋外で過ごす時間の長さは、平日・休日問わず、3年後のJSの成績に有意な関連がなかった。

女児は、平日に屋外で過ごす時間が長いことが、3年後のJSの成績が良好という有意な関連が認められた(30分未満に対して30~60分はp=0.009、60分以上はp=0.024)。休日に屋外で過ごす時間の長さは、3年後のJSの成績と有意な関連がなかった。また、組織化されたスポーツ活動を行っていた場合に、3年後のJSの成績が良好という有意な関連が認められた(単一のスポーツでp=0.025、複数のスポーツでp=0.013)。

移動スキル(LMS)

男児・女児ともに、複数の組織化されたスポーツ活動を行っていた場合に、3年後の移動スキル(LMS)が有意に良好だった(男児はp=0.001、女児はp=0.020)。単一の組織化されたスポーツ活動を行っていたことは、3年後のLMSに有意な関連がなかった。また、屋外で過ごす時間の長さは、平日・休日問わず、男児・女児ともに3年後のLMSに有意な関連がなかった。

ボール等のコントロールスキル(OCS)

女児は平日に屋外で過ごす時間が30~60分の場合に、3年後のボール等のコントロールスキル(OCS)が良好という有意な関連が認められた(p=0.006)。平日に60分以上屋外で過ごすことや、休日に屋外で過ごす時間の長さは、3年後のOCSと有意な関連がなかった。また、組織化されたスポーツ活動を行っていた場合に、3年後のOCSが良好という有意な関連が認められた(単一のスポーツ、複数のスポーツともにp=0.026)。

男児はすべての関連が非有意だった。

基本的動作スキル(FMS)

男児・女児ともに、複数の組織化されたスポーツ活動を行っていた場合に、3年後の基本的動作スキル(FMS)が有意に良好だった(男児はp=0.002、女児はp=0.005)。単一の組織化されたスポーツ活動を行っていたことは、3年後のFMSに有意な関連がなかった。このほかに、女児が平日に30~60分屋外で過ごしていた場合に、3年後のFMSが良好だった(p=0.003)。

 

 

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