子どもの成長9 2026/03/19 子どもの運動能力の発達には親への介入が重要? 縦断研究で観察された親の態度や行動の影響 9歳半時点で基本的な運動能力を評価し、交絡因子を調整して解析 5歳時点の子どもの運動能力の評価には、粗大運動発達検査-第2版(Test of Gross Motor Development-2nd Edition;TGMD-2)、運動スキル自己評価(Perceived Movement Skill Competence;PMSC)を利用し、子どもの代わりに親が代理回答した。9歳時点で、走る、跳ぶ、ボールを蹴る・打つなどの6種類の基本的な運動能力(論文ではmotor competence for active play〈活発な遊びのための運動能力〉と記されている)について、同様に親が代理回答した。 子どもが男児であること、5歳時点のTGMD-2スコアが高いこと、親の社会経済的地位が高いことは、いずれも9歳半時点の基本的な運動能力(活発な遊びのための運動能力)の高さと有意な関連が認められた。よって、これ以降の解析に際しては、これらも交絡因子として考慮した。 子どもの運動能力向上に、親をターゲットとした介入が重要 9歳半時点の基本的な運動能力(活発な遊びのための運動能力)を目的変数とする単回帰分析では、親の自己効力感、支援行動、および態度という三つの因子は、すべて有意な関連が認められた。次に多変量解析を行った結果、自己効力感は有意性が消失したが、支援行動(β=0.201、p=0.008)、および態度(β=0.165、p=0.028)は引き続き有意性が保たれていた。 著者らは「この研究結果は、子どもの運動能力の発達を促進する際に親をターゲットにすることの重要性を強調しており、とくに非構造化活動環境における活発なライフスタイルの促進に重点が置かれる」と結論づけている。