Ⅱ 令和の日本型学校教育 62 2023/10/02 9.Society5.0時代における教師及び教職員組織の在り方について (1)基本的な考え方 ○教師が,時代の変化に対応して求められる資質・能力を身に付けるためには,個々の教師が養成段階に身に付けた知識・技能だけで教職生涯を過ごすのではなく,求められる知識・技能が変わっていくことを意識して,継続的に新しい知識・技能を学び続けていくことが必要である。これにより,子供一人一人の学びを最大限に引き出す質の高い指導が可能となることに加え,教師自身も一層やりがいを感じ,教職生涯がより充実したものとなることも見込まれる。 ○その際,例えば,学び続ける教師としての資質・能力の高度化を担う教職大学院が,教員育成協議会等を通じて各都道府県等教育委員会等と連携しながら,「理論と実践の往還」の手法を通じて,新たな教育課題や最新の教育改革の動向に対応できる実践力を育成する役割を担うことも大いに期待される。 ○また,学校も,同じ背景,経験,知識・技能をもった均一な集団ではなく,より多様な知識・経験を持つ人材との連携を強化し,更に当該人材を組織内に取り入れることにより,社会のニーズに対応しつつ,高い教育力を持つ組織となることが必要である。 教師だけでなく社会が常に動いており、進化しており、求められる知識や技能も変わっていくことを念頭に対応しなければなりません。コロナ禍もそうですし多くの災害等が発生するなか、前例踏襲や以前の知識だけでは太刀打ちできない社会であることを意識しつつ、日々アップデイトしていく必要があり、幅広い人材を活用していく必要があります。