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園からの発信

暴走をもたらした「共感」3

2023/02/13

『もう一つ、分配行動の前にゴリラの場合は、食べている相手の顔をじっとのぞき込むのです。これを「のぞき込み行動」と言うのですけれど、対面コミュニケーションです。サルの場合は、相手の顔を見つめるというのは威嚇になってしまうから、弱いサルは強いサルにのぞき込まれたら視線を避けるのです。避けないと、挑戦したと受け取られて、攻撃されますから。でも、ゴリラは長く続く。対面しているのです。それはゴリラにとって、相手を見つめるという行為が威嚇ではないということを示しています。

サルと目を合わせないで下さい。高崎山でもそう飼育員さんに注意をされます。目を合わせるとどちらかに優劣をつけるために戦わなければなりません。攻撃されてしまいますよね。だから基本的に動物とは目を合わせないことで自分達を守っていました。ゴリラは違うんですよね。コミュニケーションが出来るんですね。我々ヒトに非常に近い存在が明らかですよね。

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