子どもの成長70 2026/06/19 学生アスリートの2.4%が、メンタル不調の診断を受けた経験あり この調査は、2022年6月~2023年8月に、UNIVAS所属選手から無作為に抽出した学生に対して、大学やスポーツ団体を通じて回答協力を呼びかけ、1万999人(男性62.3%)から有効回答を得た。なお、調査の質問項目はスポーツ医学や精神医学の専門家の検証を経て構築された。 メンタル不調の経験者は、女性が多くBMIが低い 1万999人のうち269人(2.4%)が、過去に1回以上、メンタル不調の診断を受けたことを報告した。性別に比較すると女性において、その有病率が高かった(3.6 vs 1.7%、p<0.001)。またメンタル不調経験あり群はBMIが低く(22.3±3.5 vs 23.2±3.6、p<0.001)、競技歴が長く(8.0±4.9 vs 7.1±5.1年、p=0.003)、トレーニング頻度が低い(4.8±1.6 vs 5.2±1.3回/週、p<0.001)という点で有意差が認められた。一方、年齢は両群ともに平均19.9歳であり(p=0.650)、競技レベルにも有意差はみられなかった(p=0.554)。 報告されたメンタル不調の種類としては、不安症が102人(0.99%)で最多であり、以下、抑うつが94人(0.85%)、睡眠障害80人(0.73%)、摂食障害33人(0.30%)と続き、そのほかに発達障害21人(0.19%)、アルコール乱用4人(0.04%)、薬物乱用3人(0.03%)も報告された。 スキル系、審美系競技で有病率が高い 次に、行っているスポーツのタイプ別にメンタル不調の有病率を比較したところ、スキル系の競技での有病率が4.1%と最多であり、次いで審美系(3.5%)と持久系(3.0%)において、全体平均の2.4%より高い有病率が観察された。パワー系(1.5%)や混合スポーツ(2.3%)での有病率は、全体平均を下回っていた。