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園からの発信

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 3

2023/03/07

『もう一つは、「プラネタリーバウンダリー」です。これは地球の限界を表す9つの指標ですが、そのうちの3つが、もう限界値に達したと言われています。この100年間、人口は4倍になりました。そして、家畜もそれぞれ10億以上います。野生動物の数と比べると、4桁数が違う。そのため、今地球の陸地の4割以上が人と家畜を食べさせるための畑と牧草地に変貌してしまいました。野生動物が住んでいる森林というのは、もう3割しか残っていない。人と家畜が、陸上哺乳類の9割を超えました。これでは地球は持ちませんよね。

同じような時間を経て進化してきた生物が共存するためにはどうしたらいいかということを、考える必要があるのです。それは科学技術の問題ではなくて、文化の問題であると私たちは思っています。科学は必要だけれど、それと同じように人間が生きる上で重要なのは文化です。衣食住をつかさどっているのは文化ですから、それが共鳴しなければいけません。今、科学と文化はミスマッチを起こしているからこそ、地球環境はどんどん壊れている。地球温暖化が始まっているわけでしょう。』

何のための科学技術かを考えましょう。人が平和に争い事なく平等に生きる。目の前のどうでもいいようなメンツにこだわるのか、人類が生き伸びるためにしてきたことをもう一度考える時代ですね。環境はどんどん悪化してきています。

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 2

2023/03/06

『キーワードは「遊動」です。平等性や共感力を高めるような仕組みというのは、「人間が日々動いて、そして自由に集まってコミュニケーションをとる」ことです。新たに人間が自由に動き、自由に集まり、対話をするようになれば、定住して食糧生産を始める前の狩猟採集的な平等を尊ぶような社会に戻れるのではないかと思うんですね。個人の所有よりも、みんなで共有しましょう。徹底した平等志向そして自由な時間をたくさん作って、みんなで助け合いましょう。勝ち負けではなくて互いに対等につきあえるように、メンツを保ちましょう。』

 

徹底した平等思考、みんなで助け合う、互いを尊重したメンツ。このことが平和であることのように思います。平等を尊ぶ、争うのための自己保身ばかりのメンツは必要ないです。

<号外>中学卒業おめでとう

2023/03/03

今日卒業式を迎えた中学生が保育園に来てくれました。保育園を卒園して早9年経つんです。体も大きくなって、とても立派な姿を見せに来てくれました。子ども達の成長を心からうれしく思います。

これから進学したり、様々な道に進むと思いますが、ともに幼少期を過ごしてきた仲間はいつまでも思いを寄せてくれるはずです。新たな出会いや困難にも出会うでしょうが、どうか互いを思いやる気持ちを忘れずに、そして困ったことがあればいつでも来てください。いつまでも皆さんを応援しますよ。

暴力と戦争を どのようにして防ぐのか 1

2023/03/03

『暴力と戦争を、どうやって抑止したらいいのか。言語に偏り過ぎたコミュニケーションを考え直して、もっと身体的なコミュニケーションを増やして、人と人とが信頼関係を構築することだと思います。一緒に食事をすること、一緒に音楽を演奏したり歌を歌うこと、ダンスを一緒にすること、スポーツをすること、あるいは共同のボランティア活動に参加をしたりして、身体を共鳴させることです。「身体の共鳴」が、お互いの共感を呼ぶのです。言葉以外のコミュニケーションを増やすことによって、相手の身体に埋め込まれている気持ちや感情を深く知ることができ、それによって相互理解が深まるのだと思うのです。私たちは今、この戦争がまん延している、暴力がいろんなところで起こっている社会を見直して、新たな共同体、新たな社会というものを創造するために、これまでにはないアイデンティティーの確立を目指さなければならないと思っています。』

対面でのコミュニケーション、身体の共鳴の重要性を強く感じます。非接触の画像等でのコミュニケーションも普及してきました。すごい機器の発展を喜ぶとともに、便利な社会になってはきましたが、やはり対面での肌感や空気感にはかないません。特に表情の受け止めや緊張感をリアルに受け止める機器がでてきても対面でこそ心が通わせることのようにも思います。だからこそ乳幼児期からの身体を同調させる密な関係、コミュニケーションがとても大事であると思います。

共感を暴走させたのは“言葉”7

2023/03/02

『人々がさまざまな形で交渉し、和解し合うことができていた対面や身体的なコミュニケーションはどんどん減少しています。コミュニケーションが身体ではなく、言葉という情報に偏ることによって、だんだん社会がおかしくなってきたと私は思っています。私たちは、相手の顔が見えない言葉だけによるコミュニケーションで、大きな不安を抱いてしまいます。そしてそれが増幅して戦争に駆り立てられる。あるいは恨みが積み重なって暴力をもたらす。そういう原因になっているのではないでしょうか。』

現代社会は明らかにコミュニケーションが体ではなく、情報に片寄っています。言葉によって誤った情報に翻弄されることもあります。言葉の取得によって、誤った使い方や暴走によって暴力へと化しています。相手の顔が見え、しかも対面で行うことの重要性を感じます。SNSやリモート会議などとても便利ですが、対面でのスキルが出来た上でのことで活用することが前提のような気がします。

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