幼保小の協働による架け橋期の教育の充実 73 2025/01/17 ②幼児期の教育に関する調査研究 (ウ)幼児教育の質の評価に関する手法開発及び実証研究の推進 ○ 現在、NIERセンターにおいて、ECERSやSSTEW等を参考にしながら、日本の文化的な背景等を踏まえつつ、幼児教育におけるプロセスの質評価とその活用の在り方について研究が進められているところである。幼児教育施設における実証や国内外の研究者からの意見等を踏まえながら、日本独自の質評価指標の開発や園内研修等において活用しやすい質評価指標の開発を進めることが求められる。 ○ あわせて、幼児教育施設に対しては、評価についてはその結果のみに着目するのではなく、結果の根拠や背景を話し合うことにより、幼児教育施設の課題を発見し教育の改善に生かす手段として活用していくものであることを周知し、各園が創意工夫を行いながら、自らそれらの指標を教育実践の改善等に向けて使えるようにしていくことが重要である。 ○ また、このような取組を進めながら、第三者評価を含め、指導の改善による幼児教育の質の向上に向けたPDCAサイクルに寄与する評価の在り方について、検討することが重要である。 余談にはなりますが、文化とは、「人間の生活様式の全体。人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。」とされます。人一人では文化は生まれない。文化は人々の交流によって生まれ、築きあげられたと感じます。ヒトの関わりがなければ生じないものかもしれません。古代史等で優れた文化をもった地域など紹介されることがあります。学習によって伝習、発展してきたものと言われると納得がいきますね。