幼保小の協働による架け橋期の教育の充実 30 2024/11/11 ○ 一方で、遊びを通して学ぶという幼児期の特性に関する認識が、社会的に共有されているとは言い難く、幼児教育については、いわゆる早期教育や小学校教育の前倒しと誤解されることがある。例えば、現在、令和3年答申を踏まえ、小学校以降においては1人1台端末等を日常的に活用し、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実することが求められているが、小学校以降の教育を見通すことと前倒しをすることは違うことに留意しながら、幼児教育の充実を図ることが求められている。 ○ また、幼児教育の特性に関する社会や小学校等との認識の共有が未だ十分ではないことが、個別の幼児教育施設の状況や家庭環境等によって小学校入学時点で格差が生じていることや、小学校の入学直後から学習や生活になじめない子供がいること、施設類型や学校種を越えて相互理解を図ることが困難であることなど、接続期が抱える問題の背景になっていると考えられる。このことは、よりよい教育を通してよりよい社会を創るという理念を社会と共有して実現を図る「社会に開かれたカリキュラム」の観点からも、大きな課題である。 はっきり書いてありますよね。「小学校以降の教育を見通すことと前倒しをすることは違う」。小学校教育の前倒しをするといかにもなんでもできるように感じてしまいますが、学校で求められていることは「小学校の入学当初においては、幼児期において自発的な活動としての遊びを通して育まれてきた資質・能力が、低学年の各教科等における学習に円滑に接続するよう教育活動に取り組むこと」であって、前倒しを求められているのではないのです。させるやらせるで、ワークばかりよりも自ら探求心をもって経験したりすることが後からの学習に役立つ様に感じます。もちろん就学前の施設のみだけでは経験できない家庭における取組や経験体験も必要だと思います。