シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン19 2024/08/14 2.幼児期までのこどもの育ちの5つのビジョン (5つのビジョンの関係性) ○生涯にわたるウェルビーイング向上のためには、その前提として、全ての人の責任の下で、権利主体としてのこどもに必ず保障しなければならない権利と尊厳が、全てのこどもにひとしく保障されることが重要である。 〇その上で、乳幼児の発達の特性も踏まえ、ウェルビーイング向上において特に重要な「アタッチメント(愛着)」と「遊びと体験」に着目し、「安心と挑戦の循環」という考え方を整理している。 ○これらは、直接的には乳幼児の育ちを支える時に重要なことだが、そのためには「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支えることが不可欠である。 ○また、こどもの誕生後も含めて、乳幼児は身近な保護者・養育者の影響を強く受けることや、保護者・養育者自身にとっても「こどもの誕生前から幼児期まで」は最初期であり、特に支援が必要であることを踏まえ、こどもの育ちを支える観点から、こどもとともに育つ保護者・養育者のウェルビーイングと成長を支えることが重要である。 ○さらに、このように家庭を基本として養育の第一義的責任を有する保護者や養育者の役割が重要であるからこそ、その養育を社会が支え、応援することが大切である。また、こどもは家庭のみならず、様々な環境や人に触れながら豊かに育っていくが、こどもの育ちに関する家庭や地域等の社会の情勢変化により、今の親世代が乳幼児期を過ごした時代から変化している現代の社会構造を踏まえ、こどもの育ちを支える環境や社会の厚みを増していくことが必要である。 ○身体的・精神的・社会的な観点(バイオサイコソーシャルの観点)を踏まえながら、このような考え方で整理した5つのビジョンを共有して、国や地方公共団体が「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」に関係するこども施策を推進すること等を通じて、全ての人とともに具体的な取組を進め、それらを不断に見直し、一層充実させていくこととする。 5つのビジョンは関連しあって進めていかれるものと思います。今よりももっと子育ての不安感や経済的負担が少なくなり、どの地域においても安心して生み育てることができる社会の実現を望みます。今は財政的に余裕のある自治体や逆に子どもが少ない地域での自治体の負担が少ない地域において保育料の完全無償化や給食費の無償化などが行われています。住む自治体によって保育料む大きく違う現在、生まれてからの経済負担軽減と共に、安心して生むことのできる施策をもっと充実させて頂きたいですね。