教育・保育要領解説48 2024/02/21 オ 社会生活との関わり 2 保育教諭等は、園児が相手や状況に応じて考えて行動しようとするなどの姿を捉え、認めたり、学級等の話題にして共有したりするとともに、そこでの体験が、園内において年下の園児や未就園児、保護者などとの関わりにもつながっていくことを念頭に置き、園児の姿を細やかに捉えていくことが必要である。 また、5歳児の後半には、好奇心や探究心が一層高まり、関心のあることについて、より詳しく知りたいと思ったり、より本物らしくしたいと考えて遊びの中で工夫したりする中で、身近にあるものから必要な情報を取り入れる姿が見られるようになる。 例えば、地域の祭りなどに家族で参加し、それを園で再現して遊ぶことがある。その過程で、学級等の園児とそれぞれが体験したことや知っていることを伝え合ったり、その祭りに関係する事物の写真を見て、自分たちで作りたいものを決めたり、より本物らしく工夫する際に活用したりする。ときには実際に見せてもらったり、地域の人から話を聞いたりすることもある。そうしたことを通して、園児は、自分だけでは気付かなかったことを知ることで遊びがより楽しくなることや、情報を伝え合うことのよさを実感していく。また、地域の公共の施設などを訪れることで、その場所や状況に応じた行動をとりながら大切に利用することなどを通して、社会とのつながりなどを意識するようにもなっていく。 何事も子どもが「本物を見る」「経験する」と子はとても大切です。地域の祭りの経験も必要でしょう。もっと身近な動物園や植物園などへ出かける体験もとても有意義なことです。創造と実際、再現など経験に基づくとよりリアルになります。船を見る、魚を見る。こういった経験が子どもの社会性も拡がり、社会生活との関わりを強く感じるのではないでしょうか。子どものころの体験、経験はかけがえのないものになっていきます。これは保育園だけではできないこともあります。