子どもの成長21 2026/04/07 「早食い」はメンタルヘルス悪化と関連があり、運動不足や睡眠の質低下にも関連 12~24歳対象横断研究 思春期・若年成人を対象に、客観的に評価した早食いとGHQ-12スコアとの関連を検討 この研究の参加者は、九州歯科大学附属病院の2023年5月~2024年3月の受診者のうち、咀嚼の妨げとなる口腔疾患等がなく、全身状態が良好な12~24歳の初診患者から募集した。事前の統計学的検討に基づき、このトピックの分析に必要なサンプルサイズとして計算された106人から、研究参加の同意を得た。すべて学校や大学の生徒・学生だった。 グミの咀嚼を利用して早食いか否かを客観的に判定 従来の研究の大半は、「人と比較して食べる速度が速いですか?」といった質問に対する回答に基づき、早食いか否かを判定している。しかし、このような自己申告は信頼性が十分でない可能性がある。そこで本研究では、以下の手法により客観的に摂食速度を評価した。 その手法とは、グルコースを含むグミゼリーを咀嚼してもらい、嚥下したいと思った時点でグミと唾液を排出させ、唾液中のグルコース濃度を測定するというもの。その濃度が低いほど、よく噛まずに飲み込もうとしている(嚥下の閾値が低い)ことを意味する。本研究では、グルコース濃度が参加者全体の下位20%以下に該当する23人を「早食い」と判定した。なお、この測定値は標準化された指標ではなく探索的な評価法であることを、著者らは留意点として挙げている。 この唾液中のグルコース濃度以外の口腔機能関連指標として、DMFT指数(健康でない歯の本数〈虫歯や何らかの処置がされている歯、抜けた歯の本数〉)、咬合力、咀嚼回数、咀嚼時間などを評価した。 メンタルヘルスはGHQ-12で判定 メンタルヘルス状態は、12項目からなる一般健康質問票(12-item General Health Questionnaire;GHQ-12)で評価し、0~3点を良好、4~12点は不良と判定。本研究参加者のうち17人(16%)がメンタルヘルス不良に該当した。 これらのほかに、BMI、朝食欠食習慣、間食摂取習慣、身体活動習慣、睡眠の質などを自己申告に基づき把握した。