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園からの発信

幼保小の協働による架け橋期の教育の充実 57

2024/12/18

③幼児期の教育の質保障のために必要な人材確保・定着等

(イ)幼児教育の研修の体系化

○ 幼児教育の研修には、外部研修と園内研修、さらには法定研修や幼児教育関係団体等が実施する研修など様々な研修があるが、地方自治体においては、担当部局や幼児教育関係団体等と連携を図りながら、施設類型、幼児教育施設での役割、経験年数等に応じて先生に求められるスキルや資質・能力を明確化し、関連する研修内容を体系的に整理して示すことが重要である。

○ 受講者の立場からも、限られた時間の中で効果的に研修を受けるためには、いつどのような研修が実施され、自己のキャリア形成から見た時にどのような研修に参加するのがよいかが明確であることが大切である。

○ なお、日々の教育実践や対話の中で経験知として習得する知識・技能のように、体系化が難しいものが存在することにも留意が必要である。このようなものについては、日々の勤務において管理職や先輩からの指導・助言等を通じて着実に習得できるよう、先生同士で様々なことを気軽に相談できる風通しの良い職場風土づくりや時間的余裕を確保することが望まれる。

○ また、研修の参加促進に向けては、参加対象者のみならず管理職に対しても研修の重要性を周知するとともに、働き方改革の推進による研修時間の確保、遠隔地や隙間時間に視聴できるオンライン研修の開発等を進めることが必要である。さらに、幼児教育施設や先生から希望する研修テーマ等を聞き取り、ニーズを踏まえた研修を企画することで、研修への参加を促進することも重要である。

○ なお、実際の保育を見て、気付きの点等について話し合うような研修については、オンラインでは実施しにくいものもあるため、eラーニングやオンライン研修だけでなく、対面での研修も組み合わせて実施することが必要である。

 

日々の保育が多忙化しています。役割が増えてきたこと、子どもや家庭の多様化、個々の対応、昔のような一斉画一した保育から個々の発達に応じた保育が求められる中での研修活動に割く時間が無くなってきたとは事実です。一人ですべての役割をこなしていく時代でもなく、多くの職員の相互協力によって保育は進められる出来であり、そのためには職員の配置の充実は欠かせないものです。そのことがあって初めて研修等の時間が確保されます。学校のように研修会のために休校などができないのが保育の現場なのです。保育現場の実情をしっかり踏まえての配慮をお願いしたいと思います。まずは余裕のある職員配置が可能な制度にしてもらう必要があります。もちろん子供の成長に寄り添えるこの上ない職業であることの魅力も発信していく必要があります。

 

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