シリーズ6 はじめの100か月の育ちビジョン2 2024/07/19 はじめに2 ○そのため、こども家庭審議会において、内閣総理大臣からの諮問を受け、「幼児期までのこどもの育ち部会」において議論を行い、「幼児期までのこどもの育ち」に着目し、全ての人と共有したい理念や基本的な考え方が整理され、令和5年12月1日に答申がとりまとめられた。この答申を踏まえ、今般、政府において、社会全体の認識共有を図りつつ、政府全体の取組を強力に推進するための羅針盤として、「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(はじめの100か月の育ちビジョン)」(以下「本ビジョン」という。)を策定することとした。本ビジョンは、人生の基盤的時期を過ごす乳幼児を含めた全世代の全ての人による、以下のような社会の実現を目指すものである。 ・乳幼児を含めた全てのこどもが誰一人取り残されずに、権利主体として、命と尊厳と権利を守られる社会 ・乳幼児の思いや願いが受け止められ、社会への参画が応援される社会 ・乳幼児と保護者・養育者が安定した「アタッチメント(愛着)」を形成できる社会 ・人や場との出会いを通して、豊かな「遊びと体験」が保障される社会 ・保護者・養育者になる前から切れ目なく、様々な人や機会に支えられ、こどもとともに育ち、成長が支援・応援される社会 ・各分野や立場を超えた認識共有により、乳幼児に関わる人が緊密に連携し、切れ目のない「面」での支援が実現できている社会 ・乳幼児と全ての人がともに育ち合う好循環が続いていく社会 福祉の先進国である北欧においては、この「乳幼児を含めた全てのこどもが誰一人取り残されずに、権利主体として、命と尊厳と権利を守られる社会。乳幼児の思いや願いが受け止められ、社会への参画。」という言葉が根底にあります。すでにもう何十年も前からの理念の根底としていました。少子化に歯止めがかからない状況下でようやくこういった「誰一人取り残さない」「子どもの社会参画」となりました。ようやくです。