86 5.「令和の日本型学校教育」の構築に向けたICTの活用に関する基本的な考え方 2 2023/06/26 ○ICTが必要不可欠なツールであるということは,社会構造の変化に対応した教育の質の向上という文脈に位置付けられる。すなわち,子供たちの多様化が進む中で,個別最適な学びを実現する必要があること,情報化が加速度的に進むSociety5.0時代に向けて,情報活用能力など学習の基盤となる資質・能力を育む必要があること,少子高齢化,人口減少という我が国の人口構造の変化の中で,地理的要因や地域事情にかかわらず学校教育の質を保障すること,災害や感染症等の発生などの緊急時にも教育活動の継続を可能とすること,教師の長時間勤務を解消し学校の働き方改革を実現することなど,これら全ての課題に対し,ICTの活用は極めて大きな役割を果たし得るものである。 もっともですが、災害時やコロナのような感染症の場合に受け手側がどこまで対応できるかも検討しておく必要はないだろうか。導入時に家庭にWi-Fi機能がない家庭も多かった、災害時もつながるだけのインフラ整備が、果たしてどこまで地域を問わず整備できるかも課題です。進める上では国によるインフラ整備が根底にあるように思えます。さらに、一方的な配信が有効な場合と相方向でのやり取りの上の学習もあります。一方的配信であれば起点からどの地域どのような状況下においても同じ発信ができます。しかしそういったことは行われず学校単位での配信によって均一したものや取り組みではなかったようにも思えます。どうやり取りして課題を克服するのか、しかも個別に対応するかがすべて子どもの支援となるのではと単純に感じるところです。