87 5.「令和の日本型学校教育」の構築に向けたICTの活用に関する基本的な考え方 3 2023/06/27 ○その一方で,ICTを活用すること自体が目的化してしまわないよう,十分に留意することが必要である。直面する課題を解決し,あるべき学校教育を実現するためのツールとして,いわゆる「二項対立」の陥穽に陥ることのないよう,ICTをこれまでの実践と最適に組み合わせて有効に活用する,という姿勢で臨むべきである。 ○同時に,ICTが我が国の学校教育に与える影響の全てを現時点で予測することはできない。児童生徒がICTを日常的に活用することにより,自らの学習を調整しながら学んでいくことができるようになるとともに,予想しなかったような形で児童生徒の可能性が引き出される可能性があることにも着目する必要がある。また,児童生徒の健康面への影響にも留意する必要がある。 ○さらに,学校におけるICT環境の整備とその全面的な活用は,長年培われてきた学校の組織文化にも大きな影響を与え得るものである。例えば,紙という媒体の利点や必要性は失われない一方で,デジタルを利用する割合は増えていくであろうし,学校図書館における図書等の既存の学校資源の活用や充実を含む環境整備の在り方,校務の在り方や保護者や地域との連携の在り方,さらには教師に求められる資質・能力も変わっていくものと考えられる。その中で,Society5.0時代にふさわしい学校を実現していくことが求められる。 ICT化が目的とすると本末転倒。どう使いこなすか。災害時や感染症対応時、さらには病気や不登校児への支援もツールは使うが、履修主義・修得主義とどう組み合わせて支援するのか。誤解を招きかねませんが、一方的配信で履修したとされるのであれば学校の存在は必要なくICTだけで解決しますが、修得も一部結果を示すと評価されるのであれば学校さえ必要なくなるかもしれません。授業の様子を撮影して配信するだけでは双方向とはなりませんし、違う意味の個別対応であり、理解度をどう図るのか?テストだけで判断?フォローが必要ですよね。それだけでは学べないからこそ学校の存在、担任の存在、学友の存在が必要な気がします。ICTを活用して友達とのやり取り、学びを広め深める。自己の思考だけでは人社会では、困難になるのではないのか。そう感じてしまいます。