暴走をもたらした「共感」6 2023/02/16 『もう一つ人類の祖先が共感力を高めることができたのは、「共同の子育て」にあると思います。ゴリラやチンパンジーと比較すると、人類はたくさん子どもを作る必要がありました。子どもの成長が遅いのです。肉食獣の多いサバンナで生き延びるために、たくさん子どもを作る必要があったということと、集団を大きくして防衛力を高めたため、それを何とかカバーするために家族だけではなくて複数の家族が集まって協力し合う集団、すなわち共同体を作る必要に迫られたのだと思います。メンバーが増えると、いちいち対面してコミュニケーションをとっているだけでは限界がありますよね。そこで生み出されたのが「音楽」というコミュニケーションだったと思います。』 動物は肉食動物に襲われるからこそ子どもをたくさん作る必要があったことも注視すべきことです。子育てに長く時間を取られる動物は数年に一度しか子を産みません。そして集団の防衛力を高める必要があった。 その中で集団での対面のコミュニケーションだけでは限界があることから「音楽」が生まれた。さらに祈祷や祈りの時にも使われたのではないかとも言われます。音楽に始まりについては諸説ありますが改めて触れたいと思います。