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園からの発信

56 「令和の日本型学校教育」の姿 12

2023/05/15

『幼児教育

幼稚園等の幼児教育が行われる場において,小学校教育との円滑な接続や特別な配慮を必要とする幼児への個別支援,質の評価を通じたPDCAサイクルの構築が図られるなど,質の高い教育が提供され,良好な環境の下,身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で達成感を味わいながら,全ての幼児が健やかに育つことができる。』

 

平成 26 年4月、幼保連携型認定こども園の教育課程その他の教育及び保育の内容に関する事項を定めた「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」(以下「教育・保育要領」という。)を内閣府・文部科学省・厚生労働省共同告示により公示し、平成27年4月に施行した。幼保連携型認定こども園の教育課程その他の教育及び保育の内容に関する事項は、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成18年法律第77号。以下「認定こども園法」という。)において、幼稚園教育要領及び保育所保育指針との整合性の確保や小学校における教育との円滑な接続に配慮しなければならないと規定されている。のですが、よく誤解されているのが幼稚園は教育で、保育所は預かり施設。この誤解は払しょくできていません。すべて教育保育要領は整合性が図られていることから、この起稿を続けています。こどもにとっての教育保育は施設によって変わるものでもありません。どの施設においても教育要領に従い、質の高い幼児教育をしなければならないのです。だからこそ文科省の答申をしっかり理解していきたいと考えています。

55 「令和の日本型学校教育」の姿 11

2023/05/12

『子供の学び

学校における授業づくりに当たっては,「個別最適な学び」と「協働的な学び」の要素が組み合わさって実現されていくことが多いと考えられる。各学校においては,教科等の特質に応じ,地域・学校や児童生徒の実情を踏まえながら,授業の中で「個別最適な学び」の成果を「協働的な学び」に生かし,更にその成果を「個別最適な学び」に還元するなど,「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげていくことが必要である。その際,家庭や地域の協力も得ながら人的・物的な体制を整え,教育活動を展開していくことも重要である。

国においては,このような「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実の重要性について,関係者の理解を広げていくことが大切である。

○ したがって,目指すべき「令和の日本型学校教育」の姿を「全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現」とする

○ 以上のことを踏まえ,各学校段階において以下のような学びの姿が実現することを目指す。』

 

この部分ではっきりと言っています。目指すべき「令和の日本型学校教育」の姿を「全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現」とする。時代とともに培ってきた日本の教育の新たに目指すべき姿を表現しています。このことをしっかりと受け止めていくことが必要で、学校、教員、社会がこのことを理解することが大切ですね。就学前施設においてもこのことを踏まえた教育・保育となることです。

54 「令和の日本型学校教育」の姿 10

2023/05/11

『子供の学び

ICTの活用により,子供一人一人が自分のペースを大事にしながら共同で作成・編集等を行う活動や,多様な意見を共有しつつ合意形成を図る活動など,「協働的な学び」もまた発展させることができる。ICTを利用して空間的・時間的制約を緩和することによって,遠隔地の専門家とつないだ授業や他の学校・地域や海外との交流など,今までできなかった学習活動も可能となることから,その新たな可能性を「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に生かしていくことが求められる。』

 

技術の進歩はすさまじく、コロナ禍もあって、一気にICT化や情報社会が進歩しました。一般社会でも在宅勤務にもつながり、会社等の会議もリモートでといったことも増えましたよね。教育の現場においても情報を空間的、時間的制約もなしにパソコンや携帯で得ることもできるようになり、学びを広げることにつながりましたが、やはり対面での肌感覚と言いますかニュアンス、表情を読み取ることもあって深めあって共鳴することも大切だと感じています。ただ情報技術の発達には驚く限りですね。

53 「令和の日本型学校教育」の姿 9

2023/05/10

『子供の学び

「協働的な学び」は,同一学年・学級はもとより,異学年間の学びや他の学校の子供との学び合いなども含むものである。知・徳・体を一体で育む「日本型学校教育」のよさを生かし,学校行事や児童会(生徒会)活動等を含め学校における様々な活動の中で異学年間の交流の機会を充実することで,子供が自らのこれまでの成長を振り返り,将来への展望を培うとともに,自己肯定感を育むなどの取組も大切である。』

自己肯定感とは、「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であるが、心理学の領域で継続的に高い注目を浴びている概念であるが、その定義や類似の他概念との弁別性などについて、検討の必要性が残っている」とされています。協同的学びにおいて、同一学年だけでなく異学年の学び合いとも表現されています。その中でだれもが納得してくれるような意見を発することができればなお成長にもつながりますよね。ただし、わがままや声が大きいだけでその意見に従わせる、同意を取る勘違いにならないといいですね。

 

52 「令和の日本型学校教育」の姿 8

2023/05/09

子供の学び

『 ○ 「協働的な学び」においては,集団の中で個が埋没してしまうことがないよう,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげ,子供一人一人のよい点や可能性を生かすことで,異なる考え方が組み合わさり,よりよい学びを生み出していくようにすることが大切である。「協働的な学び」において,同じ空間で時間を共にすることで,お互いの感性や考え方等に触れ刺激し合うことの重要性について改めて認識する必要がある。人間同士のリアルな関係づくりは社会を形成していく上で不可欠であり,知・徳・体を一体的に育むためには,教師と子供の関わり合いや子供同士の関わり合い,自分の感覚や行為を通して理解する実習・実験,地域社会での体験活動,専門家との交流など,様々な場面でリアルな体験を通じて学ぶことの重要性が,AI技術が高度に発達するSociety5.0時代にこそ一層高まるものである。』

 

なんとなく流れに沿うだけでもなく、もちろん流れに沿って学びを進めることも大切です。それこその場に合わせるといったことも大切ですが、やはり自分の意志や主張も大切であり、異なる考え方の場合にどう折り合いをつけることができるか、協調性だけでもなく、相手の意見も尊重して、折り合いをつけるためにはそれまでに人との関係性をどのような工夫で構築してきたか。そのことも大切になる気がします。だからこそ幼いころからわがままだけでなく、ぶつかり合いはあるものの協調性を育んでいくことが大切だと思います。

 

 

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