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園からの発信

Ⅱ 令和の日本型学校教育 10

2023/07/18

1.幼児教育の質の向上について

(5)家庭・地域における幼児教育の支援

①保護者等に対する学習機会・情報の提供

○教職員が保護者や地域住民と協働して子供の育ちに関わっていく上で,子供の発達や学び,各園での実践の意図やねらいを保護者や地域住民に知ってもらうことは重要である。

○家庭教育の担い手である保護者の学びを支援するためには,幼児教育施設における相談体制の整備に加え,公民館等の地域の多様な場において,子育て経験者等による保護者向けの講座や親子で参加できる行事・プログラム,子育てに悩みや不安を抱える保護者への訪問相談の実施など,地域における家庭教育支援を充実することが必要である。

 

まさしくこの掲載や保護者ページに公開していることが、地域への発信なのですが、掲載の規制もあり、発信の限界もあります。来園して見てもらいながら取り組みに係る解説をさせて頂いています。もちろん利用の保護者においては他との比較もできませんので、お伝えすることや取り組んでいることを一生懸命に発信するよう努力をしているところです。まだまだお伝え出来ないこともありますが、工夫をしながら、しっかりと保護者と寄り添い、地域の協力も得ながら質の高い保育を目指していきたいと思います。さらに未就園児のご家庭への相談などは保健センターなどと公的機関への協力ができればと考えています。

 

Ⅱ 令和の日本型学校教育 9

2023/07/14

1.幼児教育の質の向上について

(4)幼児教育の質の評価の促進

○各幼児教育施設において,学校関係者評価等や,必要に応じて第三者評価を実施するなどし,教育活動その他の園運営の状況について評価し,その成果を施設の運営や環境づくり,教育課程等や指導などに生かすことにより,持続的に改善を促すPDCAサイクルを構築することが必要である。

○また,自己評価や学校関係者評価を各園のカリキュラム・マネジメントにつなげていくことが重要であるとともに,専門的知見を有する者が参画する公開保育の仕組みを学校関係者評価に活用することは有効である。

○このため,学校評価として,子供の学びの過程や教職員の指導,施設の運営や環境等に対する評価を行う際の観点や方法に関する指針や留意事項等の作成等,幼児教育の質に関する評価の仕組みの構築に向けた手法開発・成果の普及といった取組の充実を図ることが重要であるが,その際には,各幼稚園等が評価疲れを起こさないよう,効果的・効率的に実施できるものにするよう留意する必要がある。

 

学校関係者評価や第三者評価の実施など課題があります。現在は受けることが目的に留まり、教育活動につながるようには到達していません。マニュアルの整備などに追われ、整備できていないことを指摘されることや評価者の専門性によって視点も大きく変わりはしないだろうか、といった不安で取り組みが進みません。公開保育にしても保護者への公開保育もいわゆる保育参観や授業参観の形式的なことに留まり、教育研究にはまだまだ繋がっておらず、課題が残ります。当園では、同様の理念で保育を実施する園との公開保育や研修会を実施して,より専門性や取り組みについてのアドバイスを受け高めるようにしています。さらに保育施設からの見学も多く受け入れていますが、学校関係者への公開保育には至っていません。今後の課題としています。

Ⅱ 令和の日本型学校教育 8

2023/07/13

1.幼児教育の質の向上について

(3)幼児教育を担う人材の確保・資質及び専門性の向上

③教職員の専門性の向上

○幼児教育に関する専門性の向上を図るとともに,子育ての支援を必要とする保護者への指導・助言,家庭教育,小学校教育との連携・接続といった幼児教育を巡る様々な課題に対応する力を養うため,より上位の幼稚園教諭免許状の取得や,小学校教諭免許状や保育士資格の併有を促進することが重要である。

○このため,都道府県において,各地域における養成校等と連携し,より上位の免許状の取得に係る単位修得に資する認定講習等を開設し,幼稚園教諭の専門性の向上に向けた環境整備を図る必要がある。

 

教員養成においては、乳児期からだけでなく胎児期からの発達、成長など幼児教育についてももう少し深めていただく必要があります。乳幼児の発達についてはここ数年で大きく分かってきたことも多くあり、例えば言葉の取得に大切な聴力などは胎児の段階で聞き取る、感じ取ることができるようになる。脳科学の進化で、様々な能力を有して生まれてきて、不要な情報は捨てていくといったことがわかってきて、白紙で生まれて学んでいくとは大きな考え方に変化がありました。だから教え込むのではなく、ファシリテーターとして子どもの能力を引き出す教育・保育の方法が今の主流なのです。やらせればすぐにできるようになることをあたかも優れた能力として取り扱われる時代から、全ての子どもができる能力を有しているといった考え方なのです。だからこそ専門性を高め、多様な子ども達や家庭の支援ができる職員の養成が必要なのです。

 

 

Ⅱ 令和の日本型学校教育 7

2023/07/12

1.幼児教育の質の向上について

(3)幼児教育を担う人材の確保・資質及び専門性の向上

②研修の充実等による資質の向上

○研修と通常の保育活動,園内研修と園外研修,さらには法定研修,幼児教育関係団体が実施する研修など,それぞれの機能や位置付けを構造化し,効果的な研修を行うことが重要である。

○このため,初任,中堅,管理職等といった各職階・役割に応じた研修体系の構築を行い,それぞれの段階で求められる資質を明らかにし,キャリアステージごとの十分な研修機会を確保することが必要である。

○また,国や地方公共団体,研究機関等が幼児期の発達の特性や幼稚園教育等における教職員の役割に関する実践事例や最新の知見の提供を行うなど,指導方法等に関して実践の上で参考となる情報の提供を行うことができるよう,きめ細やかな支援・研修体制を整備することが必要である。

 

職員の配置が少ないと研修さえ行くことができないとの話も聞きます。もちろん多忙な上、さらには職員も家族がいることを踏まえ、職員が様々な研修会等に出席してよりスキルの向上や、施設に持ち帰り実践することにより子どもの教育保育の向上につながります。自治体の研修だけの参加では職員数に対する回数が少なすぎます。形式的な参加となり、全ての職員の参加が望まれます。より多くの研修や多様な研修に参加するには絶対的な研修機会の確保も必要です。

 

Ⅱ 令和の日本型学校教育 6

2023/07/11

1.幼児教育の質の向上について

(3)幼児教育を担う人材の確保・資質及び専門性の向上

①処遇改善をはじめとした人材の確保

○子供の育ちを巡る環境の変化等に対応しながら,質の高い幼児教育を推進するためには,教職員の資質向上と優れた人材を計画的に確保することが必要である。

○このため,処遇改善等の必要な施策を引き続き実施するとともに,地方公共団体が主導して幼児教育関係団体や幼稚園教諭の教職課程を有する大学等と連携し,新規採用の促進,離職防止・定着促進,離職者の再就職の促進といった総合的な人材確保策を推進していくことが必要である。

 

多様化する子ども達や保護者に寄り添うためには、多様なスタッフの拡充が必要であり、より専門的知識を習得して子どもたちを支援していかなければならない時代です。そのために、職員の数の拡充は最低限で、より専門性を高める研修会や知識の向上、負担の軽減と専門的な立場を確立し、配置だけでなく、より処遇面の改善が求められます。現在の国の配置基準だけでは質の高い保育の実現とはなりません。教員もそうですが、福祉施設等の従事者の社会的地位の向上、さらなる処遇の改善(配置基準の見直しと給与、拘束時間)、業務負担軽減など徹底した改善がなければ従事者不足は改善されず、そのことは児童生徒、園児の保育の質の向上が見込めないのです。預け側だけでなく預かり受け手側の改善も子どもまんなか社会においては重要な要素なのです。

 

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