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園からの発信

45 「令和の日本型学校教育」の姿

2023/04/25

子供の学び

『 ○ 我が国ではこれまでも,学習指導要領において,子供の興味・関心を生かした自主的,主体的な学習が促されるよう工夫することを求めるなど,「個に応じた指導」が重視されてきた。

○ 平成28年答申においては,子供たちの現状を踏まえれば,子供一人一人の興味や関心,発達や学習の課題等を踏まえ,それぞれの個性に応じた学びを引き出し,一人一人の資質・能力を高めていくことが重要であり,各学校が行う進路指導や生徒指導,学習指導等についても,子供一人一人の発達を支え,資質・能力を育成するという観点からその意義を捉え直し,充実を図っていくことが必要であるとされている。また,特に新学習指導要領では,「個に応じた指導」を一層重視する必要があるとされている。』

 

「子どもの学び」であって、決して教え込まれるものではないということにも注目していきましょう。旧態依然の教え込みではないということです。これは、欧米において、赤ちゃんは真っ白で生まれてきて様々なことを覚えていくので教えていかなければならないといった「白紙理論」に基づくものです。ところが脳科学、赤ちゃん学の進歩によって、赤ちゃんは生まれながらに多くの能力を持って生まれ、不要なものを捨てていくという理論に代わってきたからです。一人一人の子の持つ個性を尊重し、個に応じた指導を行うには、昔ながらの考え方や持論、偏った考えではなく、医学的な根拠をもとに示されていることを念頭にupdateする必要があります。化石と呼ばれないようにしたいですね。どう引き出すかといったファシリテーターの役割が求められるのです。

 

 

44 2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」の姿 2

2023/04/24

『このためには,明治から続く我が国の学校教育の蓄積である「日本型学校教育」の良さを受け継ぎながら更に発展させ,学校における働き方改革とGIGAスクール構想を強力に推進しながら,新学習指導要領を着実に実施することが求められており,必要な改革を躊躇なく進めるべきである。

その際,従来の社会構造の中で行われてきた「正解主義」や「同調圧力」への偏りから脱却し,本来の日本型学校教育の持つ,授業において子供たちの思考を深める「発問」を重視してきたことや,子供一人一人の多様性と向き合いながら一つのチーム(目標を共有し活動を共に行う集団)としての学びに高めていく,という強みを最大限に生かしていくことが重要である。

誰一人取り残すことのない,持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に向け,学習指導要領前文において「持続可能な社会の創り手」を求める我が国を含めた世界全体で,SDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいる中で,ツールとしてのICTを基盤としつつ,日本型学校教育を発展させ,2020年代を通じて実現を目指す学校教育を「令和の日本型学校教育」と名付け,まずその姿を以下のとおり描くことで,目指すべき方向性を社会と共有することとしたい。』

 

考え方の基本が、誰一人取り残すことのない,持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現としており、この理念を大切に、これまでの取り組みや経緯を尊重しつつも新たな時代の日本の教育に期待しましょう。もちろんそこには私たちすべての社会の理解と共有が大切です。

 

43 2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」の姿

2023/04/21

令和の日本型学校教育の構築を目指して から

『第2期,第3期の教育振興基本計画で掲げられた「自立」,「協働」,「創造」の3つの方向性を実現させるための生涯学習社会の構築を目指すという理念を踏まえ,学校教育においては,子供たちの多様化,教師の長時間勤務による疲弊,情報化の加速度的な進展,少子高齢化・人口減少,感染症等の直面する課題を乗り越え,Society5.0時代を見据えた取組を進める必要がある。これらの取組を通じ,一人一人の児童生徒が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるよう,その資質・能力を育成することが求められている。』

 

人口減少社会だからこそやっと「個」が大切にされだしました。欧米に比べ人権や個性、それぞれヒトとして尊重されるようになっていくことには賛同です。地域によってはまだまだそういったこともないようですが、これから世界においては個を尊重することが前提とやっとなっていくと予測されます。令和の日本型教育にますます期待です。

42 新たな動き 6

2023/04/20

令和の日本型学校教育の構築を目指して から

GIGAスクール構想

『令和時代における学校の「スタンダード」として,小学校から高等学校において,学校における高速大容量のネットワーク環境(校内LAN)の整備を推進するとともに,令和2(2020)年度中に義務教育段階の全学年の児童生徒1人1台端末環境の整備を目指し,家庭への持ち帰りを含めて十分に活用できる環境の整備を図ることとなった。

このGIGAスクール構想の実現により,災害や感染症の発生等による学校の臨時休業等の緊急時においても不安なく学習が継続できることを目指すとともに,これまでの実践とICTの活用を適切に組み合わせていくことで,これからの学校教育を大きく変化させ,様々な課題を解決し,教育の質を向上させることが期待される。』

 

熊本市では、いち早く導入が進んでいます。他都市に先駆け取り組みが行われています。コロナでの学校が休校になった際にも活用できました。高等学校でのICT化も進みつつあるようです。社会でも大企業はじめ多くの企業での導入も進んでいます。就学前の施設ではどうかというとなかなか進んでいません。社会の波に乗り遅れないよう環境整備も進めていければと思います。

 

 

41 新たな動き 5

2023/04/19

令和の日本型学校教育の構築を目指して から

GIGAスクール構想

『中央教育審議会初等中等教育分科会では,本諮問「新しい時代の初等中等教育の在り方について」を審議する中で,これからの学びを支えるICTや先端技術の効果的な活用方法について特に優先して審議を行い,令和元(2019)年12月には「新しい時代の初等中等教育の在り方 論点取りまとめ」を示した。

このことも踏まえ,令和元(2019)年度補正予算において,児童生徒向けの1人1台端末と,高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備するための経費が盛り込まれ,GIGAスクール構想を進めていくこととなった。さらに,新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえて編成された令和2(2020)年度1次補正予算では,GIGAスクール構想の加速のための予算が計上された。両補正予算の金額は,文部科学省所管分で総額4,610億円に上るものである。』

日本における教育予算、子どもにかける予算は欧米に比べて随分と少ないことがこれまで云われてきました。やっと将来を担う子どもたちへの予算も同じです。10年ほど前には既に少子化時代が訪れて、国の危機となることも予測されていました。いよいよタイムリミットに近づき、ようやく国が腰を上げたといったところでしょうか。拍車をかけるように新型コロナのパンデミックとなり、在宅勤務や遠隔授業などの利便性、有用性が明らかとなり一気にICT化が進んでいます。それでも教育が先で、子育てが後になってしまっており、ようやく「こども家庭庁」の発足になり予算化が行われることになりました。しかしその予算は次年度からであります。一日も早く子どもたちへの費用計上をしてほしいと思います。

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