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園からの発信

シリーズ幼保連携型認定こども園 33

2023/12/01

2 幼保連携型認定こども園の生活

(4) 適切な環境があること

家庭や地域とは異なり、幼保連携型認定こども園においては、教育的、保育的な配慮の下に園児が友達と関わって活動を展開するのに必要な遊具や用具、素材、十分に活動するための時間や空間はもとより、園児が生活の中で触れ合うことができる自然や動植物などの様々な環境が用意されなければならない。このような環境の下で、直接的・具体的な体験を通して園児一人一人の発達を促していくことが重要である。

さらに、園児の発達を促すための環境は、必ずしも園内だけにあるのではない。例えば、近くにある自然の多い場所や高齢者のための施設への訪問、地域の行事への参加や地域の人々の幼保連携型認定こども園への訪問などの機会も、園児が豊かな人間性の基礎を培う上で貴重な体験を得るための重要な環境である。

しかし、これらの環境が単に存在しているだけでは、必ずしも園児の発達を促すものになるとは限らない。まず保育教諭等は、園児が環境と出会うことでそれにどのような意味があるのかを見いだし、どのような興味や関心を抱き、どのように関わろうとしているのかを理解する必要がある。それらを踏まえた上で環境を構成することにより、環境が園児にとって意味あるものとなるのである。すなわち、発達に必要な体験が得られる適切な環境となるのである。

 

この部分の記載はとても園生活を営む上で大切です。園だけでなく地域とのつながりも含めて行事も大切なことだと思います。園児の発達を促すこととして取り組む必要があります。もちろん形式的な行事や活動は必要ないと思います。時代背景をしっかりと受け止めつつ、本質を探りながら展開していくことが必要です。

シリーズ幼保連携型認定こども園 32

2023/11/30

2 幼保連携型認定こども園の生活

(3) 園児を理解し適切な援助を行う保育教諭等と共に、生活する場であること

園生活において、園児一人一人が発達に必要な体験を得られることが大切である。そのためには、園児の発達の実情や生活の流れなどに即して、保育教諭等が園児の活動にとって適切な環境を構成し、園児との信頼関係を築き、園児同士のコミュニケーションを図るなど、適切な援助をしていくことが最も大切である。

園生活に慣れるまでの園児は、新たな生活の広がりに対して期待と同時に、不安感や緊張感を抱いていることが多い。そのような園児にとって、自分の行動を温かく見守り、必要な援助の手を差し伸べてくれる保育教諭等の配慮により、幼保連携型認定こども園が遊ぶ喜びを味わうことのできる場となることが大切である。その喜びこそが生きる力の基礎を培うのである。

 

子ども同志の関係性や保育教諭との関係性を大切にしつつ、安心して楽しい生活ができる環境を整えていきたいです。物的環境、人的環境大切にしていきます。

 

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 31

2023/11/29

2 幼保連携型認定こども園の生活

(2) 主に同年代の園児との集団生活を営む場であること

幼保連携型認定こども園において、園児は多数の同年代の園児と関わり、気持ちを伝え合い、ときには協力して活動に取り組むなどの多様な体験をする。そのような体験をする過程で、園児は他の園児と支え合って生活する楽しさを味わいながら、主体性や社会的態度等を身に付けていくのである。

特に近年、家庭や地域において園児が兄弟姉妹や近隣の乳幼児と関わる機会が減少していることを踏まえると、幼保連携型認定こども園において、同年齢や異年齢の園児同士が相互に関わり合い、生活することの意義は大きい。このような集団生活を通して、園児は、物事の受け止め方などいろいろな点で自分と他の園児とが異なることに気付くとともに、他の園児の存在が大切であることを知る。また、他の園児と共に活動することの楽しさを味わいながら、快い生活を営む上での約束事やきまりがあることを知り、更にはそれらが必要なことを理解する。こうして、園児は様々な人間関係の調整の仕方について体験的な学びを重ねていくのである。

 

社会に出て人とうまく関わる。その礎を育んでいきたいですね。同年齢の子ども同志での関わり、これも集団だからできることであり、少子化の今は異年齢での関わりが社会性を育むうえでも大切な時代です。快い生活のためには好きなように自由にだけでなく、きまりや約束事を守ることも大切ですね。

シリーズ幼保連携型認定こども園 30

2023/11/28

2 幼保連携型認定こども園の生活

(1) 園児一人一人にとってふさわしい生活の場であること

幼保連携型認定こども園においては、保護者の生活形態を反映した園児の在園時間の長短、入園時期や登園日数の違い等により、園児一人一人の生活やそこでの体験等に差異が生じる場合がある。保護者を含め大人の利益が優先されることのないよう、入園する子どもの最善の利益を守り、幼保連携型認定こども園が園児一人一人にとって心身ともに健やかに育つためにふさわしい生活の場であることが大切である。

近年、子育てを取り巻く様々な環境の変化により、乳幼児期にふさわしい生活を送ることが難しくなってきていることなどを踏まえ、日常生活の中で園児が他の園児をはじめ様々な人々と出会い、関わり、心を通わせながら成長していくために、乳幼児期にふさわしい生活の場を豊かにつくり上げていくことが重要である。幼保連携型認定こども園などのような集団生活の場が家庭や地域社会と同様に、乳幼児期の連続した生活の中に明確に位置付けられることが大切である。

 

これからの時代保護者の就労要件だけによる子どもが過ごす施設の違いやそこで取り組む教育保育の違いがあってはおかしなことです。幼稚園だから、保育園だからではないと思います。さらに少子化はどんどん進んでいきます。一人一人の子ども達を大切に保育することが国を支えることになり私たちの老後さえも支える社会の形成となるわけで、各国が幼児教育に力を入れてきたのです。遅まきながら、日本においても子ども家庭庁の発足など大切さに気付き、施策の転換が行われだしました。あとは地方都市自治体がどう進めていくかです。

シリーズ幼保連携型認定こども園 29

2023/11/27

2 幼保連携型認定こども園の生活

乳幼児期は、自然な生活の流れの中で直接的・具体的な体験を通して、人格形成の基礎を培う時期である。したがって、幼保連携型認定こども園においては、認定こども園法第9条に規定する幼保連携型認定こども園の教育及び保育の目標を達成するために必要な様々な体験が豊富に得られるような環境を構成し、その中で園児が乳幼児期にふさわしい生活を営むことができるようにすることが大切である。

園児の生活は、本来、明確に区分することは難しいものであるが、具体的な生活行動に着目して、強いて分けてみるならば、食事、衣類の着脱や片付けなどのような生活習慣に関わる部分と遊びを中心とする部分とに分けられる。園生活は、このような活動が園児の意識や必要感、あるいは興味や関心と関連して、連続性をもちながら生活のリズムに沿って展開される、生活の自然な流れを大切にして、園児が園生活を充実したものとして感じるようにしていくことが大切である。このような配慮に基づく園生活は、園児にとって、家庭や地域での生活と相互に循環するような密接な関連をもちつつ園児をより広い世界に導き、幼保連携型認定こども園が豊かな体験を得られる場となる。園生活には、以下のような特徴があり、その中で園児一人一人が十分に自己を発揮することによってその心身の発達が促されていくのである。

 

就学前の教育・保育は生活を通して、生活の流れによって、営みの中で育まれるものと思います。生活と学びがどこかで区切られているものでもありません。生活すべてが学びであると思います。教科を教える、何かを教え込む時間が教育であって・・・。そう考える先生方はほとんどいませんが、学校スタイルで、前倒しこそ教育といった考えも根強いのは確かです。教育は教え込む、無垢の子どもに教えることによって子どもの知識が向上する。しかし、そのことはすぐに忘れてしまう。今大切な教育とは。これこそ令和の日本型学校教育で示されていることなのです。

 

 

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