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園からの発信

シリーズ幼保連携型認定こども園 12

2023/10/31

3 改訂の要点

(3) 健康及び安全

現代的な諸課題を踏まえ、特に、以下の事項の改善・充実を図った。また、全職員が相互に連携し、それぞれの専門性を生かしながら、組織的かつ適切な対応を行うことができるような体制整備や研修を行うことを新たに示した。

・アレルギー疾患を有する園児への対応や環境の整備等

・食育の推進における、保護者や地域、関係機関等との連携や協働

・環境及び衛生管理等における職員の衛生知識の向上

・重大事故防止の対策等

・災害への備えとして、施設・設備等の安全確保、災害発生時の対応や体制等、地域の関係機関との連携

 

改訂作業が行われていた時には既に熊本地震の教訓が組み込まれているものと思いますが、毎年全国で様々な自然災害が起きています。大雨による水害、台風による風水害、そしてなんといっても世界的な感染となった新型コロナウイルス感染症。こういった自然災害や大規模な感染拡大などがまた起きた場合に備えての体制づくりも必要ですね。災害が起きることで安否の確認や施設がどうなるかなどの情報発信も大切です。また普段の生活活動におけるアレルギーの対応も随分と多くなってきています。これらも含めて健康安全にかかわる施設内の連携、保護者との連絡など繋がることの体制を整えていく必要がありますね。

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 11

2023/10/30

3 改訂の要点

(2) ねらい及び内容並びに配慮事項

① 乳児期の園児の保育に関するねらい及び内容

乳児期の発達の特徴を示すとともに、それらを踏まえ、ねらい及び内容について身体的発達に関する視点「健やかに伸び伸びと育つ」、社会的発達に関する視点「身近な人と気持ちが通じ合う」、精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」としてまとめ、新たに示し

た。

② 満1歳以上満3歳未満の園児の保育に関するねらい及び内容

この時期の発達の特徴を示すとともに、それらを踏まえ、ねらい及び内容について心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、新たに示した。

③ 満3歳以上の園児の教育及び保育に関するねらい及び内容

この時期の発達の特徴を示すとともに、それらを踏まえ、ねらい及び内容について心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、内容の改善を図り、充実させた。

④ 教育及び保育の実施に関する配慮事項

保育所保育指針を踏まえて、次のことなどを新たに示した。

・心身の発達や個人差、個々の気持ち等を踏まえ、援助すること

・心と体の健康等に留意すること

・園児が自ら周囲へ働き掛け自ら行う活動を見守り、援助すること

・入園時の個別対応や周りの園児への留意等

・国籍や文化の違い等への留意等

・性差や個人差等への留意等

 

時代背景を加味しての記述になっています。国籍や文化、性差や個人差にも留意することとしています。園児それぞれの経験の違いも配慮して、個々に対応することが求められると受け止めています。そうすると70年前に示された4,5歳児の園児30人に対して職員1人という配置基準では、個々に対応することができません。1歳児についても6対1も到底個人差に対応できないのは当たり前なのです。手厚い配置で個々の子どもの成長を援助していく体制が必要なのです。もちろん人を配置しただけでは解決にはなりません。また、子ども集団の良さ、子ども同士がかかわる環境も大切にしていく必要もあり、工夫が必要なのです。そうすると主担任がいて、こどもに声掛けをして主導する職員とサブリーダーがいて、さらに周りのことを支援するアシスタントとすることにより、より子どもに寄り添うことができると実践にて時間しています。単に複数いても数は余裕があるでしょうが、複数から指示が出るより、役割の違いで進めるほうが子どもにとってもわかりやすいはずです。私たちの園では、以上児を中心にすべてのクラスでではそのような体制をとっています。

 

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 10

2023/10/27

3 改訂の要点

(2) ねらい及び内容並びに配慮事項

第2章に示す満3歳未満の園児の保育に関するねらい及び内容並びに配慮事項等に関しては保育所保育指針の保育の内容の新たな記載を踏まえ、また、満3歳以上の園児の教育及び保育に関するねらい及び内容に関して幼稚園教育要領のねらい及び内容の改善・充実を踏まえて、それぞれ新たに示した。

・「ねらい」は幼保連携型認定こども園の教育及び保育において育みたい資質・能力を園児の生活する姿から捉えたものであること

・「内容の取扱い」は園児の発達を踏まえた指導を行うに当たって留意すべき事項であること

・「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は指導を行う際に考慮するものであること

・各視点や領域は、この時期の発達の特徴を踏まえ、乳幼児の発達の側面からまとめ示したものであること

また、幼保連携型認定こども園においては発達による変化が著しい乳幼児期に長期にわたって在籍する園児もいることを踏まえ、乳児期の園児・満1歳以上満3歳未満の園児・満3歳以上の園児に分けて記載するとともに、「子どもの発達」に関する内容を、「基本的事項」として各時期のねらいや内容等と併せて新たに示した。

 

幼稚園でいう教育の文言を認定こども園の教育及び保育に記載をした。としています。だから教育に関することは同じです。さらに発達を踏まえた姿を提示し、目標ではなく、個々に応じた支援も必要が必要であって、おおむねの姿が示されていることをもって目標とすべきことではないのですが、この点を目標とする解釈で進められている園もあります。発達を踏まえて指導するとしているのですが、現場での誤解があるようです。発達は個々の順番があったり、段階があるのです。そのうえで段階を踏まずに姿を目標とするのではないと思います。必ずゆっくりであろうが段階を踏んで成長していくことが子どもにとっては大切です。一足飛びにそのことができるようにすることではありません。

シリーズ幼保連携型認定こども園 9

2023/10/26

3 改訂の要点

(1) 総則

③ 幼保連携型認定こども園として特に配慮すべき事項

平成26年の教育・保育要領の策定、施行後の実践を踏まえた知見等を踏まえて、次のことなどを新たに示した。

・満3歳以上の園児の入園時や移行時等の情報共有や、環境の工夫等について

・環境を通して行う教育及び保育の活動の充実を図るため、教育及び保育の環境の構成に当たっては、多様な経験を有する園児同士が学び合い、豊かな経験を積み重ねられるよう、工夫をすること

・長期的な休業中の多様な生活経験が長期的な休業などの終了後等の園生活に生かされるよう工夫をすること

 

保育所から認定こども園へ移行をした施設においては、満3歳児として幼稚園枠に入所してくることの対応だと受け止めています。一般的に、保育所に通っていた園児、小規模施設に通っていた園児、認可外施設に通っていた園児、企業内保育施設に通っていた園児、どこにも通っていなかった園児様々な背景があります。そこには経験、体験の大きな差があります。園庭がなくてもいい施設もあるわけですから、経験すべき体験や学び、必要のない学びの経験もあるかもしれません。さらには育児休暇明けで2年3年と子ども同志のかかわりの経験のない園児もいます。園児一人一人の経験や体験を踏まえ、無理のないスタートとなるよう個別の支援も必要となります。

 

シリーズ幼保連携型認定こども園 8

2023/10/25

3 改訂の要点

(1) 総則

② 「教育及び保育の内容並びに子育ての支援等に関する全体的な計画」等

幼稚園教育要領及び保育所保育指針を踏まえて、次のことを新たに示した。

ウ 特別な配慮を必要とする園児への指導

・障害のある園児などへの指導に当たっては、長期的な視点で園児への教育及び保育的支援を行うための個別の教育及び保育支援計画と、個別の指導計画を作成し活用することに努めること

・海外から帰国した園児や生活に必要な日本語の習得に困難のある園児については、個々の園児の実態に応じ、指導内容等の工夫を組織的かつ計画的に行うこと

 

配慮が必要な園児に対しては、手帳や通所手帳の確認とどう療育施設や通所施設と連携していくかが課題です。障がいの有無といった問題ではなく、その子が園生活をしていくうえでどのような支援が必要で、どのような連携をとって支援をしていくかだと考えています。特に3歳以上児になるとその発達の差は広がっていくこともあります。だからこそ習熟度別の活動を取り入れたりすることで心地よさを経験するような取り組みをしています。年齢ごとの取り組みでは、月齢によって差が出てくることは当然で発達は学年をまたいでいます。だから異年齢で取り組む保育の必要性や重要性がうたわれています。

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