私達の取り組む保育 シリーズNo.6 6/7 2022/10/12 保育園の食育 6.「ごちそうさま」は 各自のペースで 美味しく楽しく食事をした後は、一人ひとりが自分のタイミングで「ごちそうさま」。 ゆっくり食べたい子は、自分のペースで。 次の活動に入りたい子は、自分の興味のあるコーナーで遊びを始めます。 中には一人になってもゆっくり食べている子もいますが、孤食にならないよう保育者が寄り添い最後まで楽しく食べられるように配慮しています お替りしたい子には声を掛け、もちろん食が進まない子にも理由を聞くなどの声かけをして、一人ひとりが満足する食事にしたいと考えています。
私達の取り組む保育 シリーズNo.6 5/7 2022/10/11 保育園の食育 5.コミュニケーションの場として 食事中、トレーの中や床に食べ物がこぼれる事もありますが、このようなアクシデントには、基本的には、保育者はかかわりません。 自分でかたづけられる子は自分で片付けますし、友だちや、年長の子どもの助けを借りて、きれいにすることもあります。 食事の時間が子ども同士の関わりを体験する場にもなっていて、絆や社会性がはぐくまれていきます。 保育においても食事もコミュニケーションの場と位置づけています。家庭で食事をするときも互いの話をしたり、出来事を話したり、有意義な時間です。コロナ禍とはいえ、会話を控える、黙食だと、食べさせられているだけのようにも映ります。
私達の取り組む保育 シリーズNo.6 4/7 2022/10/07 保育園の食育 4.楽しい食事 決まった席はなし。一緒に食べるメンバーも自由です。全員がそろったところで、いただきます!! 食事中は、自由に楽しくおしゃべりをしてかまいません。保育者も、調理員も、栄養士も、その時あいている席に加わって、みんなで楽しくテーブルを囲みます。食事が楽しければ食欲が増し、みんなで一緒に食べれば、同じものを食べていても「おいしい」と感じられます。栄養士・調理師は子どもたちと一緒に食べることを通して、子どもたちの様子を観察し、次の給食作りに反映させています。 現在は、コロナ禍でおしゃべりは出来るだけ慎むようにして、向い合わせを避けてボードで仕切る方法をとっています。コミュニケーションが減り、とても残念な事態ですが、感染を防ぐためには職員も離れて食事を取っており、もう少しの我慢です。学校では「黙食」という新たな取り組みと時間制限があります。食べたい量を食べたいだけ食べたほうが残食はなくなり時間も早く終わります。他者によって「食べさせらる」と自らの意思で「食べる」には大きな違いがあります。
私達の取り組む保育 シリーズNo.6 3/7 2022/10/06 保育園の食育 3.食べる量は自分で決めます。 5歳児のお当番と保育士が、配膳を担当します。列に並んだ子どもたちは、自分が食べたい分量を自分で配膳の人に伝えます。セミバイキング! 沢山食べたいときは「いっぱい!」 でも、調子に乗ってリクエストしすぎても、全部食べきらなければいけません。 本当に苦手なものは「ちょっと」。ほんの一口になってしまうこともありますが、やり取りの後は子どもたちの主張した量を尊重します。たとえほんの少しでも、苦手なものを「全部食べられた」という満足感を感じることを、大切に考えています。 食事の量のリクエストは「自己の意思表示」も大きな役割です。自分の気持ちを表現することがこれからの学び、生きるうえでのスキルとなります。
私達の取り組む保育 シリーズNo.6 2/7 2022/10/05 保育園の食育 2.全員で「いただきます!」 午前中の活動を終えた子どもたちが、食事スペースに集まってきます。 3・4・5歳児が一緒に食事をしますが、「一斉に活動を終え、配膳の列に並ぶ」というスタイルではありません。子ども達がそれぞれの遊び・活動を自分のペースでやりきって、充分満足してから食事スペースにやってきます。 そのため、早く来る子もいれば、遊びに集中していてなかなか来ない子も。いち早く席に着いた子どもは、全員がそろうまでじっとがまんです。「こっちだよ~!」とお友達を呼んだり、席でおしゃべりの続きを楽しんだり。 一方、遊びに集中している子や、配膳の列に並びたくない子は様子を伺いながら、ぎりぎりに登場です。 時間が来たので給食ですといった声掛けはしません。給食の準備が整ったら給食、出来上がったら給食、といった概ねの時間を目標に調理のスタッフが作ってくれます。さらに畑で獲れた野菜を調理してもらった時など、例えば「みんなが収穫を手伝ってくれた野菜を食べよう」といった声かけをすることにより子どもの食への意欲もさらに増してきます。