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園からの発信

私達の取り組む保育 シリーズNo.2-3

2022/09/12

子ども主体の保育

受身ではなく参加型の保育

子どもが主体的にかかわらないことには、
子どもの自発的な遊び・学習は始まりません。

保育者は、「教える・面倒を見る」という立場ではなく、「子どもの興味や意欲を引き出す」というスタンスで保育にあたっています。受身ではなく、子どもが主体的に関わることを促す保育がおこなわれているのです。
また、参加型では、自分から主張しなければいけないシーンが多々あります。
そして同時に、それを他人に納得してもらわなければなりません。
これが、コミュニケーションであり、自己主張です。

毎日の保育を通して、子どもの自己主張する力・コミュニケーション力を
高めていく工夫がこらされています。

一斉画一的な場面だけでなく、サークルタイムなどを取り入れて子どもの意見を聞く取り組みをしています。

私達の取り組む保育 シリーズNo.2-2

2022/09/09

子ども主体の保育

遊びのミュージアム

私たちの園では、遊びのミュージアムという環境を用意しています。ここでは、子どもがなにかしたいと思ったときに、それを叶えることができるような、空間・備品・時間が準備されています。保育者はその活動を保障するような言葉かけ、モデルを示します。

子どもたちはここで、自発的な活動が心ゆくまでできるようになり、活動の終わりに際しても、納得して自発的に終ることができるよう、保育者は工夫をしています。

以前はコーナーとも呼んでいましたが、子ども同士が関わって遊ぶゾーンと呼んでいます。見立て遊び、ブロック、絵本、お絵かきなど、さらには静と動のゾーンなどを準備しています。

私達の取り組む保育 シリーズNo.2-1

2022/09/08

2 子ども主体の保育

◆やってあげる保育が行き届くと?

少子化の現在、家庭でも、保育の現場でも、子ども一人ひとりに目が届き、手をかけられるようになってきています。一見、いいことのようにも思えますが、教える教育・やってあげる保育が行き届くので、子どもの主体性や意欲が育ちにくくなっているという面があるのです。自分でやってみたいと思う前に、やってもらっていると、自らやってみようという意欲がなくなってきます。言われたとおりのことをやることが多くなり、高じては、「やりたくない気持ち」だけが生まれてしまうことに。すると「言われなくなったらやらない」「言われるまではやらない」ということになっていってしまうのです。これでは、子どもの自主性や意欲が育まれていきません。

保育者がこれまで培った経験や保育を否定するのではありません。これまでは、保育者の指示や命令で子どもを上手くコントロールできていたかもしれませんが、少子化の時代背景、子どもの人権尊重といった視点からすると与えたものをすればいい、させるといっただけでは時代には合わなくなってきました。少子化で大人の有り余る手で世話をし、極端に言えば、生活において、全てが大人によって準備されると子ども自身の主体性が失われてしまいます。さらに大人の感覚でこれさえやっておけば、させておけば大人になっても困らない。果たしてそれで子ども自身が現代を生きることに繋がるかといったことです。情報化社会、AIの進歩で、そこが通用しない社会になってきたのではいでしょうか。

子どもの意思の尊重。ここを大切に取り組みたいと思っています。何をどうしたいのか。大人のエゴの押し付けでもいけません。厳しい指導で従わせることでもありません。それでも4歳はこうあるべきなので、このようなことをさせなければいけないとか、5歳はこれができなければと押し付けるのではなく、導く、誘導していく方法をとる必要があると考えています。子ども主体とはとても難しいことですが、子どもの意思を尊重して行うように心がけています。その1つが子どもが活動や食事の量を選択をすることでもあります。指示、命令だけでは子どもの主体性は尊重できないと考えます。

私達の取り組む保育 シリーズNo.1-3

2022/09/07

1.「縦割りではない異年齢保育」

1-3 3歳児以上は発達・個人差ごとに

例えば、3人の保育者が3歳児以上の子供たちを、年齢別ではなく、発達・個人差でみてみるとしましょう。自由遊びの時間、いくつかのコーナーを用意して、子どもたちはそれぞれが好きなコーナーで納得いくまで集中して遊びます。このとき、年齢別ではなく3歳児以上の集団にすることで、職員は3倍のコーナーを見守ることができます。

他にも、給食の時、3人の保育者はそれぞれが食事中の子、パジャマに着替え中の子、お昼寝に入る子、と、3箇所について保育することができるのです。

同年齢の子の中だと、できない子・遅い子ははみ出がちですが、3年の幅の中では差異が目立たず、劣等感を感じないですむ、という面もあります。過去には年齢による習熟度と思い込んできたものを、「個人差」として捉えます。

そうすると、その子に合ったことをその子に合ったやり方でやることになり、自発性・集中力も身につき、個性が伸ばせるのです。

年齢別のクラスを編成していても、活動が異年齢で取り組むことのメリットです。もちろんそこには思いやりや他者との関係性も学んでいきます。さらに1人の担任で、1つのクラス集団を見ると片寄ったひとつの見方になることも懸念されます。複数の目で子どもの成長を支えていく視点や業務の負担感となれば質の高い保育の実施は困難です。ましてや保育者の限られた勤務時間よりも園児の在園児間が長く、担当制など実質的にはできないこともあります。担任は明確にするものの、チームで、複数で取り組むことで子どもの成長を支える取り組みとしています。

私達の取り組む保育 シリーズNo.1-2

2022/09/06

1.「縦割りではない異年齢保育」

1-2 年齢別でわける方法でいいの?

保育園では「生活」が基本。生活の中にそのシーンが現れて、必要になった時に興味を持って学習し、身につけていくことが大切です。椅子に座って一斉に学習するものではありませんし、年齢で分ける方法には無理があります。特に3歳児以上になると、発達の度合いは、年齢よりも個人差が大きくなります。では、どんな保育形態がいいのでしょうか?

 

そこで私達は、子どもの成長に合わせた編成が有用と考えています。もちろんすべてということでもなく、場面場面での編成が有用と考えています。0歳1歳は1つのクラスとし、成長に応じたグループ分けでの活動や支援、2歳児はある程度のことができるようになるので、1つのクラスとしてまとまった支援をしていきますが、当然個々の成長に合わせたグループ分けの活動も必要です。3歳以上児は基本的生活習慣も少しずつ身についてきますので、全体で取り組む活動、習熟度別の活動、順序性で交代して行う活動など個人差に応じた活動の組み合わせで行うようにしています。

よく例えるのですが、活動として「折り紙をする」とします。5回折り、10回折り、15回折りを準備して、子どもに選択させ取り組んでみる。子どもはできそうなもの、やってみたいもの、担当の先生としたいからと様々な要素で選択をします。まず、子どもが選ぶということが大切です。そして成功体験を積む。次にチャレンジするよう促すことによって活動の満足度は高まります。させるやらせることとは大きく異なります。子ども自ら選んで取り組み、子どもの意思の尊重も大切な要素です。声のかけたも大きく異なってきます。させる、やらせる、やってあげるとは違う取り組みです。そこには年齢で区切ると無理があるからです。3歳と4歳、4歳と5歳、月齢や成長を踏まえると逆転していることもあります。一人ひとりの成長を大切にすることを念頭においています。

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