幼保小の協働による架け橋期の教育の充実 37 2024/11/20 ○ 障害のある子供等の指導に当たっては、障害の状態等に応じた効果的な指導を行うための個別の指導計画や、家庭や医療、福祉等の業務を行う関係機関と連携し一貫した支援を行うための個別の教育支援計画を作成し活用すること等により、子供一人一人の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うことが重要である。個別の指導計画は、子供一人一人の実態に応じて適切な指導を行うために幼児教育施設で作成されるものであるが、その際、子供が苦手とすることだけではなく、これまで子供に対して行われてきた教育実践や子供の学び・成長を伝える観点から作成することも必要である。 ○ 小学校や特別支援学校への入学に当たっては、幼児教育施設は、幼児教育施設での子供の様子や過ごし方、具体的な支援方法や内容等について、家庭との連携を図りながら、小学校・特別支援学校に引き継ぐことにより、障害のある子供等が一貫した支援を受けられるようにすることが必要である。このような引継ぎに当たっては、小学校・特別支援学校の先生が事前に子供の幼児教育施設での過ごし方を見て具体的な支援のヒントを学ぶとともに、幼児教育施設と小学校・特別支援学校が障害のある子供等の得意なことや困難なこと、保護者の要望等について共有し、相談し合える関係をつくることが大切である。 障害のある子供等の指導とされると何かさせなければならないとか教え込まなければならないと受け止める指導者もいるかもしれません。まずもってここに誤解があるのではないでしょうか。また、ここに書かれているものは地域によって全くなされていない部分も多く、このことについては全国共通で、就学前の施設と学校との共有が密に図られるよう希望するものです。