こども大綱3 2024/03/13 第1 はじめに 続 そして、こども基本法第3条において、こども施策の基本理念として、次の6点が掲げられている。 ① 全てのこどもについて、個人として尊重され、その基本的人権が保障されるとともに、差別的取扱いを受けることがないようにすること。 ② 全てのこどもについて、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され保護されること、その健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉に係る権利が等しく保障されるとともに、教育基本法の精神にのっとり教育を受ける機会が等しく与えられること。 ③ 全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会及び多様な社会的活動に参画する機会が確保されること。 ④ 全てのこどもについて、その年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されること。 ⑤ こどもの養育については、家庭を基本として行われ、父母その他の保護者が第一義的責任を有するとの認識の下、これらの者に対してこどもの養育に関し十分な支援を行うとともに、家庭での養育が困難なこどもにはできる限り家庭と同様の養育環境を確保することにより、こどもが心身ともに健やかに育成されるようにすること。 ⑥ 家庭や子育てに夢を持ち、子育てに伴う喜びを実感できる社会環境を整備すること。 国は、これらの基本理念にのっとり、こども施策を総合的に策定・実施する責務があり(第4条)、政府は、こども施策を総合的に推進するため、こども施策に関する大綱(以下「こども大綱」という。)を定めなければならないとされている(第9条第1項)。 大綱の根幹となることです。これらが実現されるようにしていくということです。特に注目は、子どもの人権の保障と意見の尊重です。大人の意見に従わせるといったことや、権利意識を尊重しないことは時代錯誤であるのです。未だに暴力、暴言、威圧によって子どもの権利を奪ってしまう場面は社会でも横行しています。またそのことを未だに良しとする考えの大人もいます。子どもを管理し、従わせるといったもの扱いとされる場面も多いかと思います。そういった方々にも子どもの人権や意見の尊重を理解して欲しいものです。 出典 NHK