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園からの発信

Ⅱ 令和の日本型学校教育 40

2023/08/30

3.新時代に対応した高等学校教育等の在り方について

(1)基本的な考え方

○高等学校は,義務教育機関ではないものの,既に進学率が約99%に達し,今日では中学校を卒業したほぼ全ての生徒が進学する教育機関となっている。それゆえ,高等学校には多様な入学動機や進路希望,学習経験,言語環境など,様々な背景を持つ生徒が在籍していることから,義務教育において育成された資質・能力を更に発展させながら,生徒の多様な能力・適性,興味・関心等に応じた学びを実現することが必要である。

○また,高校生の現状の一つとして,学校生活への満足度や学習意欲が中学校段階に比べて低下しており,高等学校における教育活動を,高校生を中心に据えることを改めて確認し,その学習意欲を喚起し,可能性及び能力を最大限に伸長するためのものへと転換することが急務である。

○さらに,高校教育を取り巻く状況をみると,産業構造や社会システムが「非連続的」とも言えるほどに急激に変化しており,少子化の進行によって,高等学校としての教育的機能の維持が困難となっている地域・学校も生じているなど社会経済の有り様を踏まえた高等学校の在り方の検討が必要である。高等学校は初等中等教育段階最後の教育機関として,高等教育機関や実社会との接続機能を果たすことが求められており,また,選挙権年齢や成年年齢が18歳に引き下げられることなどを踏まえ,生徒が高等学校在学中に主権者の一人としての自覚を深めていくための学びが求められている。このため,高等学校においては,社会経済の変化を踏まえながら,自己のキャリア形成と関連付けて生涯にわたって学び続けていけるよう,2.(2)①で述べた義務教育段階での取組をより発展させる形で,学びに向かう力の育成やキャリア教育の充実を図ることが必要である。

 

学校生活への満足度や学習意欲が中学校段階に比べて低下しており,高等学校における教育活動を,高校生を中心に据えることを改めて確認し,その学習意欲を喚起し,可能性及び能力を最大限に伸長するためのものへと転換することが急務である。としています。さらに、少子化によって,高等学校としての教育的機能の維持が困難となっている地域・学校も生じている。と捉えています。

熊本県内においても熊本市内の高校は都市部の利を生かし、倍率も高く、当然入学が叶わないこともあります。小学校中学校までは補完教育に通う熱心さもありますが、高校において学校で学ぶことや補完教育を受けることを継続している生徒はさらに上級学校への進学にも有利なように感じます。特に熊本は出身高校による仲間意識も強く、特徴でもあろうが、実は社会に出てからがとても大事なのです。地元愛、高校愛に特徴的な地域であります。社会に出てからも学び続けるような自覚、キャリア形成をどう描くかなども高等学校教育としては必要なことだと思います。何よりも高等学校では仲間と楽しむことが大切です。夢や希望を持てる高校生活を送れるような学校体制が大切です。そのことを奪うようなことがあってはなりません。

 

 

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