Ⅱ 令和の日本型学校教育 18 2023/07/28 2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について (2)教育課程の在り方 ①学力の確実な定着等の資質・能力の育成に向けた方策 ○また,新学習指導要領では,児童生徒の発達の段階を考慮し,言語能力,情報活用能力,問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう,各教科等の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとされており,その充実を図ることが必要である。 具体的には,言語能力については,まず,教科学習の主たる教材である教科書を含む多様なテキスト及びグラフや図表等の各種資料を適切に読み取る力を,各教科等を通じて育成することが重要である。その際,教材自体についても,資料の内容を適切に読み取れるような工夫を施すべきである。また,判断の根拠や理由を明確にしながら自分の考えを述べる力を身に付けさせることも必要だが,そのためには,レポートや論文等の形式で課題を分析し,論理立てて主張をまとめることも重要である。 コンピュータ等の情報手段を適切に用いて情報を得たり,情報を整理・比較したり,得られた情報を分かりやすく発信・伝達したりといったことができる力,このような学習活動を遂行する上で必要となる情報手段の基本的な操作の習得を含めた情報活用能力を育成することも重要である。 令和の日本型学校教育といっても激変することではなく、必要な能力を習得することやこれまで培ってきた要素も活用し、今コンピュータなどを駆使し、情報を得るだけでなく、活用していくことの能力を育成するとしており、思考力や物事を論理的に組み立てる能力、こういったことの基礎となる経験を積む必要があります。就学前の施設においては、思考力や探求心につながる豊富な経験を大切にしたいですね。