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園からの発信

幼保小の協働による架け橋期の教育の充実 62

2024/12/25

③幼児期の教育の質保障のために必要な人材確保・定着等

(エ)幼児教育施設の安全・安心な環境の確保

○ 子供の安全を確保するための環境整備では、事故の要因や危険を早期に発見し、速やかに除去するとともに、万が一、事故等が発生した場合に、適切な応急手当や安全措置ができるよう体制を確立することが大切である。特に、幼児期の子供は、遊びに没頭すると周囲に注意が向きにくくなったり、予想もしない場で思わぬ動き方や遊び方をしたりすることがあることから、幼児教育施設は、子供の行動により生じる危険を早急に発見し、事故を未然に防止するため、過去の事故統計や事故事例の分析、ヒヤリ・ハットを活用すること等が重要である。

○ このように安全が確保された環境の中で、子供が遊びを通して安全に行動するための行動等を身に付け、危険な場所や事物等が分かり、安全についての理解を深めるようにすることが大切である。なお、子供に安全な生活をさせようとするあまり、過保護になったり、禁止事項や注意事項が多くなったりする傾向も見られるが、その結果、かえって子供に危険を避ける能力が育たず、けがが多くなるということも言われている。子供が自分で状況に応じて機敏に体を動かし、危険を回避するようになるためには、日常の生活の中で十分に体を動かして遊ぶことを通して、その中で危険な場所、事物、状況などが分かったり、そのときにどうしたらよいかを体験を通して学びとっていったりすることが大切であることにも留意が必要である。

 

安全、安全とこのように言及されると、保育施設の多くが、子どもに対して危機回避力を身に付けることはできなくなってしまう場合もあるのです。ぶつかって安全なようにとか、転んでも怪我がないように園庭すべてに衝撃吸収マットを敷き詰め、転倒防止ではなく、転倒しても怪我をしない対策がいいのか、難しい問題です。転び方や転んでも大けがにつながらない転び方につながる運動遊びをするのか、いっそのこと部屋から出ない、子どもの行動を制限してしまう、「ダメ」、「してはいけません」の連発ならケガもしないかも知れません。しかしそれでいいのかどうか。子どもにとって、学校の登下校、社会に出て必要なことは何かを大切にしたいですね。

 

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