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園からの発信

こども大綱65

2024/06/13

こどもや若者の意見を聴いて施策に反映することやこどもや若者の社会参画を進めることには、大きく、2つの意義がある。

①こどもや若者の状況やニーズをより的確に踏まえることができ、施策がより実効性のあるものになる。

②こどもや若者にとって、自らの意見が十分に聴かれ、自らによって社会に何らかの影響を与える、変化をもたらす経験は、自己肯定感や自己有用感、社会の一員としての主体性を高めることにつながる。ひいては、民主主義の担い手の育成に資する。

こどもや若者とともに社会をつくるという認識の下、安心して意見を述べることができる場や機会を作るとともに、意見を持つための様々な支援を行い、社会づくりに参画できる機会を保障することが重要である。その際、こどもや若者の社会参画・意見反映は形だけに終わる懸念があることを認識して、様々な工夫を積み重ねながら、実効性のあるものとしていく必要がある。

 

子ども達の普段の生活の中において、細かなことですが保育における「給食」の場面において、私たちの園ではご飯の量やおかずの量を子ども達の意見を反映して決めています。当然普段より少ないと感じた時には声を掛けます。体調や食生活の変化にも気づくような声かけをしますが、いまだに月齢や、体格、生活習慣など様々なのに、「決まった量を食べさせないといけない」として無理強いしてしまう場面もあるそうです。そのことは不適切な指導になってしまうのです。逆に食べなければ、ほおっておくでもなく、声をかけ、どういう理由なのかもしっかり聞くだけの余裕がなければならないのです。だからこそ同じ給食の場面であれば合同で給食の時間を作ると決められた配置でも子ども一人一人に向き合うこともできるのです。遊びも同じです。子どもの意思を尊重して決めることも必要なのです。給食の場面でも何でもないようですが、実は、子どもからしても自分の意見をしっかり伝えることができるということ、意思が尊重されているということ。尊重されることを学んでいるのです。注がれた分を「残さず食べるように」と指示を受け食べる食事と自らの意見を尊重してくれる食事でどちらが適切でしょうか。

 

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