教育・保育要領解説59 2024/03/08 コ 豊かな感性と表現 2 保育教諭等は、園児一人一人が様々に表現する楽しさを大切にするとともに、多様な素材や用具に触れながらイメージやアイデアが生まれるように、環境を整えていく。また、園児同士で表現を工夫しながら進める姿や、それぞれの表現を友達と認め合い、取り入れたり新たな表現を考えたりすることを楽しむ姿を十分に認め、更なる意欲につなげていくことも大切である。 こうした幼児期の経験は、小学校の学習において感性を働かせ、表現することを楽しむ姿につながる。これらは、音楽や造形、身体等による表現の基礎となるだけでなく、自分の気持ちや考えを一番適切に表現する方法を選ぶなど、小学校以降の学習全般の素地になる。また、臆することなく自信をもって表現することは、教科等の学習だけではなく、小学校生活を意欲的に進める基盤ともなっていく。 小学校教育の前倒しではなく、小学校に進んで困らない経験や体験が大切です。もちろんそこにはア~コに示した10の姿に示されることを念頭に、到達目標ではなく、子どもの成長の課程としてそのような姿が見られるような保育が必要です。 さてひと通り、保護者と共有していく部分の大半を示しましたので、一旦この教育保育要領の解説書から離れ、新たなシリーズに移ります。