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園からの発信

Ⅱ 令和の日本型学校教育 19

2023/07/31

2.9年間を見通した新時代の義務教育の在り方について

(2)教育課程の在り方

○児童生徒の資質・能力の育成に当たっては,幼児が主体的に環境と関わり,直接的・具体的な体験を通して豊かな感性を発揮したり好奇心や探究心が高まったりしていくなどの幼児期の学習を小学校以降にもつなげていくことが重要である。

○小学校低・中学年においては,安心して学べる居場所としての学級集団の中で,基礎的・基本的な知識及び技能を反復練習もしながら確実に定着させるとともに,知識及び技能の習得や活用の喜び,充実感を味わう活動を充実することが重要である。資質・能力を確実に習得させるためには,個々の児童の状態をより丁寧に把握し,個別的な対応を行う「指導の個別化」が重要である。

○特に小学校低学年においては,まず安心して学べる居場所である学級集団を確立し,教師が提示する課題を自らの学習課題として捉え,「分からないこと・できないこと」を「分かること・できること」にする過程が学習であることや,「分からないこと・できないこと」を他者に伝えたり助けを求めたりするなど,他の児童や教師との対話が学びを深めるために存在することといった事柄を理解する「学びの自覚化」が必要である。また,語彙については児童のそれまでの学習の状況を代表的に示す面があることから,その状態を把握した上で,家庭・地域との連携も図りながら,教科等横断的な視点で教育課程を編成・実施し,意味・文脈を含めた語彙の獲得など,言語能力の育成を図る必要がある。さらに,立式における計算の意味等の理解と計算方法等の習熟,数学的な見方・考え方を働かせた日常及び数学の事象の把握といった資質・能力を伸ばすことや,中学年以降に向けて教科等の基礎となる気付きを様々な体験,読書,対話から学ぶことなども重要である。

 

学校教育における育成という言葉の概念が変わってきました。これまでの概念では教え込む、教えると覚える、修得すると思われていたものが、主体は児童生徒となりました。児童生徒自身が興味をもって自発的に取り組む、自ら学ぶほうが、より理解度、習熟度が高まるといったことに基づく理解になってきたことです。ところが我々大人の世代までは教えられ、記憶することが勉強で、修得できると思われていたものが、現在の社会においては、これまでの概念では成り立たない社会になってきたのです。良い成績を取ってよい学校に行くとよい就職に就け、一生困らない時代ではなく、社会や会社がいかに困難を乗り切る工夫や新たな展開を図るための創造性を求めるようになり、当然、基礎知識や能力、スキルを身に着ける事は必要で、そこが基本になるが、誰もが思いつかないことを実現できることが求められる社会になってきました。だから、ロボットでできるものは機械化され、機械化で賄えるものは省力化し人間がすることはその作業をコントロールするプログラミング力だったり、活用する考え方が必要となってきたということです。だからAIや情報技術の進歩によって、将来なくなる仕事としていろいろな職種が取り上げられ、話題にもなりました。

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