共感を暴走させたのは“言葉”5 2023/02/28 『自己犠牲の精神が発達すると、集団に対する強い帰属意識が生まれます。自分を犠牲にしても、集団の仲間に貢献しようとする。この集団に不利益をもたらそうとする外敵、動物であろうと同じ人間の仲間であろうと、それを敵と見なして排除しようとする。そういう意識が生まれたのではないでしょうか。自己犠牲の精神というのは、人間だけが持つ特異なアイデンティティーです。それが大きく膨れ上がって武器が発達し、大規模な戦争へと発展していったのではないでしょうか。』 集団の内側への共感力を高めることに繋がるものの、外に対しての敵意や排他、これも言葉の取得によるヒト社会に大きく影響をしてきています。意識というヒトの心の進化がもたらしたものでもあります。敵と見なすのも心、進化とともに負の側面は非常に悲しいものを得てしまったようにも感じます。言葉の暴走、ましてや意図的に使われるとほどこしようもありません。悲しい局面を迎えてしまいます。