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園からの発信

26 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 10

2023/03/29

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『このような中で,学校は,全ての子供たちが安心して楽しく通える魅力ある環境であることや,これまで以上に福祉的な役割や子供たちの居場所としての機能を担うことが求められている。家庭の社会経済的な背景や,障害の状態や特性及び心身の発達の段階,学習や生活の基盤となる日本語の能力,一人一人のキャリア形成など,子供の発達や学習を取り巻く個別の教育的ニーズを把握し,様々な課題を乗り越え,一人一人の可能性を伸ばしていくことが課題となっている。』

 

今、個々に寄り添う体制が果たして本当に出来ているのか。フォローする、伸ばす。幅広い体制。一人ひとりを大切にすることが国の将来を支えることになると思います。単に子ども達が多様化していると評論するのではなく、気づいているのであればしっかりと支援できる体制を早々に取り組むべきです。昔とは違う、当たり前です。子を一人ひとり見ていくから多様性をはじめて感じたのではないでしょうか。十把一絡げではないのです時代は。

一斉画一の教育は、明治から昭和にかけた時代で行われ、それ以前の江戸時代はまさしく年齢にかかわりなく行われ、昭和後期には個を大切にした教育へと変貌してきました。一斉授業の背景には戦争があった。平成から令和にかけては文字通り、個がやっと大切にされ始めています。

25 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 9

2023/03/28

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『様々な生徒指導上の課題も生じている。令和元(2019)年度の小・中・高等学校におけるいじめの認知件数や重大事態の発生件数,暴力行為の発生件数,不登校児童生徒数はいずれも増加傾向にあり,過去最多となっている。加えて,令和元(2019)年の小・中・高等学校における児童生徒の自殺者数も減少するに至っていない。いじめの認知件数の増加は,いじめを初期段階のものも含めて積極的に認知し,その解消に向けた取組のスタートラインに立っているとも評価できるが,いじめの重大事態の発生件数の増加は,憂慮すべき状況である。また,児童生徒の自殺も後を絶たず,極めて憂慮すべき状況である。さらに,児童相談所における児童虐待相談対応件数についても増加傾向にある。』

 

現状を真摯に受け止め、一刻も早い支援体制を確立する必要があります。体制はあっても実働できる体制でなければなりません。いじめによって人の命や人生が変えられることがあってはなりません。

子どもの命を守ることが大人や社会の役割です。公的相談体制や窓口も広く周知しなければ、どこに相談したらいいのかさえ分かりません。学校に申し出ても仕方がないと思わせない体制。大人や学校のメンツにこだわり、ないがしろにすることなどあってはなりません。日頃からの子どもの状況を理解し、察知する必要があります。さらに公立校は教育委員会の関与となりますが、私立学校においては関与がありません。こども家庭庁の発足にてこういった抜け落ちがないようにして欲しい。

 

 

24 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 8

2023/03/27

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『我が国の18歳未満の子供の相対的貧困率は13.5%であり,7人に1人の子供が相対的貧困状態にあるとされる。毎日の衣食住に事欠く「絶対的貧困」とは異なるものの,経済的困窮を背景に教育や体験の機会に乏しく,地域や社会から孤立し,様々な面で不利な状況に置かれてしまう傾向にあると言われている。』

だからこそ、すべての子どもが学びを続けることのできるようなあらゆる公的支援、さらに子育て中の経済支援など、すべての子どもと養育者への手厚い支援を期待したい。名目上や表面的な支援ではなく、寄り添う支援が大切ではないでしょうか。しかし自らの今の生活等の支援を求める声も多く、公的資金の投入を懸念する声もあります。将来自分たちの生活を担ってくれるのは今の子どもです。さらに少子化が進めば国としても成り立たなくなることも踏まえると手厚い支援を望みたいですね。

 

23 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 7

2023/03/24

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『学校に在籍する外国人児童生徒に加え,日本国籍ではあるが,日本語指導を必要とする児童生徒も増加しており,日本語指導が必要な児童生徒(外国籍・日本国籍含む。)は5万人を超え,10年前の1.5倍に相当する人数となっている。また,約2万人の外国人の子供が就学していない可能性がある,又は就学状況が確認できていない状況にあるという実態が示されている。こうした中,平成31(2019)年4月から,新たな在留資格「特定技能」が創設されたことにより,今後,更なる在留外国人の増加が予想されている。』

 

語弊もありますがご理解下さい。よく言われることが、日本は東アジアの端の島国で、長く鎖国をして交流を拒んできた。独自の文化もありますが、明治以降どんどんと世界に進出して技術を学び、発展してきました。資源は乏しいが、ものづくりの国としても有名です。これからはもっともっとグローバル化が進んでいくでしょう。そういった中においては、日本はさらに外国人の受入は当たり前になってきます。そうしなければ社会の構築や経済活動は望めなくなってきます。そういった時代を見越した対応をどんどん進めるべきではないでしょうか。学校のグローバル化は当然のように思います。

 

22 変化する社会の中で我が国の学校教育が直面している課題 6

2023/03/23

今日の学校教育が直面している課題

(子供たちの多様化)

『特別支援学校や小・中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒は増加し続けており,小・中・高等学校の通常の学級においても,通級による指導を受けている児童生徒が増加するとともに,さらに小・中学校の通常の学級に6.5%程度の割合で発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒(知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面での著しい困難を示す児童生徒)が在籍しているという推計もなされている。また,特別支援学校に在籍する子供たちの約3割弱は,複数の障害を併せ有しており,視覚と聴覚の双方に障害のある「盲ろう」の子供たちもいる。 さらに,特定分野に特異な才能のある児童生徒の存在も指摘されている。』

就学前の施設においても同様です。子どもの多様化や家庭環境や生活環境の多様化は顕著です。しかし、どのような環境であっても等しく育ちを支えるためにどうするか。ここを国として、もっと現場の声や実際に現場を見て必要な支援や対策をして欲しいものです。施設設備、人的配置、環境整備きりがありませんが、今を生きる子どもに最大限の支援や家庭への支援ができる体制が欲しいですね。支援の必要のあるなしにかかわらず、同じクラスで教育を受けることのできるインクルーシブ教育の充実が必要です。

 

 

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